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押韻【おういん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

押韻
おういん
rhyme; rime
詩歌において類似の音をもつ音節が互いに響き合う関係にあることをいい,英詩を例にとれば,boy-joy,land-standのように,2つ (以上) の語の強勢のある母音とそれに続く子音とが同一であり,かつ母音に先行する子音が異なっているものをさす。これが対応する詩行の末尾にある場合には脚韻 end rhyme,詩行のなかにある場合は中間 internal rhymeというが,前者が代表的なものである。広義では頭韻 alliteration,子韻 consonance,母韻 assonanceをも含みうる。韻は中世以前にはなく,英詩ではチョーサーあたりから普及してきた。音の類似性の程度によって完全韻 perfect rhymeと不完全韻 imperfect rhymeに分類される。前者は単音節か2音節 (以上) かによってそれぞれ男性韻 masculine rhymeと女性韻 feminine rhymeに分けられ,不完全韻には同音韻 identical rhyme (たとえば sea-see) や視覚韻 eye-rhyme (love-move,warcar) などがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

おう‐いん〔アフヰン〕【押韻】
[名](スル)詩歌などで、同一または類似の音韻をもった語を一定の箇所に用いること。韻を踏むこと。→脚韻(きゃくいん)頭韻(とういん)

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

おういん【押韻】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

おういん【押韻】
スル
詩文で、韻をふむこと。同種の音を所定の位置に繰り返し用い、ひびきを調和させること。頭韻・脚韻などがある。 →

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

押韻
おういん
同一音または類音をもって韻を踏む修辞法。語頭にあるものを頭韻(アリタレーション)、語尾にあるものを脚韻(ライム)、母音のみの押韻、類音の一致を半諧音(かいいん)(アソナンス)という。
 詩の韻律に厳しかった萩原朔太郎(はぎわらさくたろう)は、和歌をはじめとするわが国の詩歌にも、頭韻、脚韻、畳韻、対韻などの押韻様式があるが、それは西欧の場合のように意識的なものではなく、自然発生的なものであると規定し、頭韻歌の典型として、「善(よ)き人の善しと善く見て善しと言ひし吉野よく見よ善き人よく見つ」、脚韻の例として句節の終わりにnoの音を重ねている「あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜を独りかも寝む」をあげている。
 元来、日本語は押韻、とくに脚韻には不適な言語とされてきたが、昭和になってから、佐藤一英(いちえい)のような詩人は『新韻律詩抄』(1935)、聯組詩(れんそし)『空海頌(そらうみのたたえ)』(1939)などの詩集において、頭韻、脚韻を踏んだ四行定型詩を試みている。「鐘鳴れど山は眠れり/神ませど大和(やまと)のほとり/語るなく八重桜散り/かたほとりやんごとなかり」。また、九鬼(くき)周造『文藝(ぶんげい)論』(1941)のなかの韻律論を継承した中村真一郎、福永武彦(たけひこ)などのマチネ・ポエティクの詩人たちは、範を西欧の詩人にとった定型押韻詩を実践した(『マチネ・ポエティク詩集』1948)。
 西欧における定型押韻詩の歴史は古く、ボードレールの『悪の華』は脚韻がきちんと踏まれた定型詩である。上田敏の名訳によって名高いベルレーヌの「秋の歌」の冒頭の3行「Les sanglots longs/Des violins/De l'automne」には、lとnの頭韻とoの半諧音とが反復され、それが美しい諧調をなしている。しかし、一方においてはシェークスピアの劇詩のように無韻詩(ブランク・バース)で書かれたものもあり、またフランスにおいては19世紀末の自由詩運動以後、押韻定型詩にかわって自由詩が詩の主流を占めるようになった。[窪田般彌]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

おう‐いん アフヰン【押韻】
〘名〙 韻を踏むこと。中国の詩賦や西洋の詩などで、所定のところに同一の韻や類似音を規則的に配置し、韻律的な効果をあげること。語頭に配置したものを頭韻、語尾に配置したものを脚韻という。
※授業編(1783)七「五言古詩はもとより古詩なれば、平仄のせんぎなく、又古韻を用れば押韻(アウイン)もゆるく」 〔捫蝨新話‐詩類〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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