@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

押領使【おうりょうし】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

押領使
おうりょうし
令外官で,平安時代諸国の凶徒鎮圧のため設けられた。国司郡司中から選任。初めは臨時職であったが,承平・天慶の乱の頃から常設となった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

おうりょう‐し〔アフリヤウ‐〕【押領使】
平安時代、を率いて反乱などの鎮定にあたった令外(りょうげ)の官

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

おうりょうし【押領使】
日本古代の軍事官職名称押領は引率するという意味であり,押領使は兵員を引率して戦場に向かうことを職掌とした政府直属の職である。初出は平安時代初頭の792年(延暦11)のことで,いわゆる令外官であった。平将門藤原純友の乱のときにこれを鎮圧する官職として活躍したことが知られるが,このころより以後常置となり,しかも政府直属ではなく,地方国衙所属として文献に見えている。元来は政府直属であったものが,地方の治安の乱れにともなって国衙にもこの職が設置され,諸国の治安の維持にあたった。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

押領使
おうりょうし

平安時代に設置された令外官(りょうげのかん)。初めは兵員を統率して戦地に向かうことを職掌とし、のち実戦にあたり、また地方の治安の維持にもあたった。史料上の初見は795年(延暦14)で、9世紀後半の蝦夷(えぞ)との戦闘にも活躍している。本格的に実戦に参加したのは承平(じょうへい)・天慶(てんぎょう)の乱(935~941)のときであり、下野(しもつけ)国押領使藤原秀郷(ひでさと)は乱の政府側勝利の原動力となった。このころから各国に個別に置かれ始め、常置の職として国内の治安の確保にあたった。その国の国司が兼務する場合と、土豪が任命される場合とがあったが、後者が一般的となった。また荘園(しょうえん)にも押領使が置かれ、荘園内部の検察などにあたったようである。鎌倉幕府の総追捕使(そうついぶし)(守護)は、名称のうえでは追捕使を受け継いでいるが、職掌のうえでは押領使とつながるところが多い。

[井上満郎]

『井上満郎著『平安時代軍事制度の研究』(1980・吉川弘文館)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

おうりょう‐し アフリャウ‥【押領使】
〘名〙
① 平安初期以前、防人(さきもり)、兵士などを監督して所定の場所へ送る職務の者。臨時の職であった。
※三代格‐一八・延暦一四年(795)一一月二二日「如不留。及欲父者。差押領使例進上」
② 平安時代、反乱があった場合など兵士を率いて鎮圧に向かった官。令外(りょうげ)の官。国司の掾(じょう)が任命される場合が多かった。〔三代実録‐元慶二年(878)七月一〇日〕
③ 平安時代以降、国内の反乱鎮圧、凶賊追討のために常時置かれた官。国司が兼任することが多かったが、郡司などの有力者を任命することもあった。〔朝野群載‐二二・天暦六年(952)一一月九日〕
④ 疱瘡(ほうそう)の腫物の異称。
※吾妻鏡‐嘉禎二年(1236)正月一七日「将軍家依御疱瘡余気。御股御膝腫物 号押領使

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

旺文社日本史事典 三訂版

押領使
おうりょうし
平安時代,諸国の暴徒や盗賊の追捕にあたった令外官 (りようげのかん)
国司・郡司あるいは武勇にすぐれた地方豪族などが任命された。はじめ臨時に任じられたが,10世紀半ばごろからは1国ごとに常置された。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
金澤利明 竹内秀一 藤野雅己 牧内利之 真中幹夫
 
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

押領使」の用語解説はコトバンクが提供しています。

押領使の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation