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担体【たんたい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

担体
たんたい
carrier
(1) 非常に微量の放射性元素の分離を容易にするために加えるもので,化学的性質が等しいか,あるいは類似した物質。同位体担体と非同位体担体がある。
(2) それ自身は触媒作用をもたず,触媒の支持物あるいは希釈物となる物質をいう。特に不均一系触媒反応において,触媒の有効表面積を大きくして活性を増大し,被毒作用に対する抵抗を増し,反応熱による局部加熱を防止するなどの機能をもつ。多孔性物質,ケイ藻土,軽石,アルミナなどが用いられる。
(3) 分配型クロマトグラフィーにおいて,固定相液体を保持するための多孔性物質。それ自身は活性のないことが望ましく,ガスクロマトグラフィーではセライト,ケイ藻土などが,液体クロマトグラフィーではシリカゲル,粉末セルロース,ある種のフッ素樹脂などが用いられる。
(4) 物質中で電流を運ぶ役割をになう荷電粒子。電子が主であるが,イオンなども担体となりうる。半導体では多数担体と少数担体があるが,電子または正孔が担体である。半導体の担体はホール効果によって知ることができる。 (→キャリア )  
(5) 共沈法において,共沈用沈殿物として添加する物質。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

たん‐たい【担体】
物理学で、物質中の電流担い手電子イオンなど。キャリア。
化学で、ごく微量のものを取り扱う場合に、それを付加させるための多量の物質。微量の放射性同位体を分離する際に加える安定同位体、少量の触媒活性を大きくするために用いる支持体・希釈剤など。
生物体で、種々の物質と結合し輸送する物質。たんぱく質であることが多い。

出典:小学館
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編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

担体
 物質を運搬するもの.例えば,グルコースを細胞内に運搬するためには,細胞膜にグルコース担体があり,細胞外から細胞内へグルコースを運搬する機能をもつ.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

たんたい【担体 carrier】
キャリアともいい,(1)何かをになう物質,(2)何かを保持する物質,(3)何かに添加する物質にわけられる。(1)の意味では,電気伝導をになう荷電粒子準粒子のこと。電子が主であるが半導体や半金属では電子のほか正孔も担体である。半導体の担体の種類と濃度は,温度,不純物,格子欠陥などによって決定される。担体としての電子を供給する不純物はドナー,正孔を供給する不純物はアクセプターと呼ばれる。電子または正孔のうち,より濃度が高いほうを多数担体,低いほうを少数担体といい,多数担体が電子である半導体をn型半導体,正孔である半導体をp型半導体と呼ぶ。

出典:株式会社平凡社
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精選版 日本国語大辞典

たん‐たい【担体】
〘名〙
① 溶液や固体中で電流を運ぶもの。荷電粒子、イオン、正孔、電子など。
② 微量の放射性同位体を運ぶ目的で加えられる安定同位体。たとえば、少量しか放射性同位体を含んでいない液に沈殿剤を加えても沈殿は起こらないが、同種あるいは類似の元素の安定同位体を加えるとそれといっしょに沈殿する。このとき加えられる安定同位体をいう。
③ 触媒の有効表面積を増大させ活性を大きくするために用いる物質。触媒の支持体もしくは希釈剤。
④ 生物体で、種々の物質と結合し輸送する物質。たんぱく質であることが多い。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

担体
タンタイ
carrier

】触媒体を支持し,あるいは分散させる物質.それ自身は触媒作用をもたないものが多く,その効果は,触媒作用を示す物質を広く分散露出させて有効表面積を大きくし,活性を増加させるとともに,毒作用に対する抵抗力を大きくする.また,反応によって発生する熱の分散をはかって半融を防ぎ,表面の活性構造を安定化するはたらきも考えられる.担体としては大きい表面積をもち,熱的かつ化学的に安定なものが望ましく,けいそう土軽石シリカゲルアルミナ活性炭などが代表的である.触媒体を担体上に分散させるには,触媒物質を含む溶液に担体を浸漬し蒸発させるか,または共沈によって担体との均質な混合物とすることが行われる.担体によっては助触媒として,反応の促進作用を示すものや,白金を分散した活性炭のように,金属上で解離した水素を保持するもの(spill over)があり,さらに独立の触媒作用を示す物質を担体に利用し,二元機能触媒とすることも行われている.【】[同義異語]キャリヤーの【Ⅱ】,【Ⅲ】

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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