@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

【シン】

デジタル大辞泉

しん【振】[漢字項目]
常用漢字] [シン(呉)(漢) [訓]ふる ふるう ふれる
揺れ動く。揺り動かす。「振動振幅強振三振
ふるい立つ。勢いが盛んになる。「振興不振
[名のり]とし・のぶ・ふり

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)


ふり
日本舞踊用語。舞踊の動き全体をさす場合もあるが、「舞(まい)」「踊(おどり)」とともに日本舞踊における三大要素の一つをいうことが多い。「ふりはもんくにあり」(佐渡島(さどしま)長五郎著『しょさの秘伝』)と、歌詞につれその意味することを物まね的な動作で表す技法が古くから行われてきた。これが音楽に適したリズムをもつ舞踊動作で表される。文句にべたづけの味のない「振」は「あてぶり」と非難される。「人形ぶり」は人形の身ぶりを、「仲蔵(なかぞう)ぶり」「のしほぶり」などはその俳優の癖ともいえる特徴を写すものである。[如月青子]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ぶり【振】
〘語素〙 (「ふり(振)」から)
① 名詞またはこれに準ずる語に付いて、曲調・調子の意を表わす。「声(こわ)ぶり」「万葉ぶり」「ますらおぶり」など。
② 古代歌謡、とくに宮廷の雅楽寮に伝えられた歌曲の曲名を表わす。「天田ぶり」「高橋ぶり」「夷ぶり」など。
③ 名詞や動詞の連用形に付いて、その物事の様子、状態の意を添える。「亭主ぶり」「女ぶり」「生活ぶり」「話しぶり」など。なお、語調を強めるとき「っぷり」の形となる。「男っぷり」「使いっぷり」など。
※黒い眼と茶色の目(1914)〈徳富蘆花〉八「飯島夫人の口のききぶりが気に障った」
④ 数量を表わす語に付いて、それに相当する意を添える。「大ぶり」「二人ぶり」など。
※鹿狩(1898)〈国木田独歩〉「一軒が普通の漁師の五軒ぶりもある家で」
⑤ 時間を表わす語に付いて、それだけの時間が経過した意を表わす。
※浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)上「一年ぶりに顔を見て」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ふ・る【振】
〘他ラ五(四)〙 (「ふる(震)」と同語源)
① 物の一端を持って何度も往復するようにはやく動かし、他の一端をゆり動かす。ふるう。
※書紀(720)欽明二三年七月・歌謡「韓国の 城の上に立たし 大葉子は 領布(ひれ)甫羅(フラ)す見ゆ 難波へ向きて」
② 全体を、前後または左右に数回すばやく動かす。
※蜻蛉(974頃)中「さすがにあなかま、あなかまと、ただ手をかき、面をふり、そこらの人のあぎとふやうにすれば」
③ まき散らす。散布する。散らしかける。
※庖丁聞書(室町末か)「魚鳥ともに、無塩を切、塩をふり」
④ 配り当てる。配当する。分担させる。当てる。つける。割りつける。配分する。
※顕輔集(1155頃)「火きりとて、〈略〉人々の奏するを、前左衛門佐基俊君のもとへふるとて」
※三四郎(1908)〈夏目漱石〉六「傍にちゃんとデルと仮名が振(フ)ってある」
⑤ 神霊を移す。遷座する。
※大鏡(12C前)五「鹿島遠しとて、大和国三笠山にふり奉りて、春日明神と名づけ奉りて」
⑥ みこしを勢いよくかつぎ動かす。神輿・神宝などを荒々しくかつぐ。
※禁秘鈔(1221)下「奉神輿
⑦ (①②のような動作をするところから) 嫌って相手にしないようにする。すげなくする。特に男女の間で、冷淡にする。遊女が客の意に従わない。
※枕(10C終)八六「いかで、さつれなくうちふりてありしならん」
※浮世草子・好色一代男(1682)三「我江戸にてはじめの高雄に三十五までふられ、其後も首尾せず、今おもへば惜ひ事哉」
⑧ 失う。捨てる。また、勝負などで、初めから勝とうとする意欲を捨てる。
※浄瑠璃・関取千両幟(1767)二「今日の相撲を、振ってやらざなるまいわいの」
⑨ 勇みたたす。ふるいたたす。はげます。→ふりおこす
⑩ 入れかえる。置きかえる。交換する。ふり換える。
※俳諧・梟日記(1698)七月一二日「おなじ事に侍れば、一句ふりたりとおぼえ侍と申き」
⑪ 動かして方向を少しずらせる。一方にかたよらせる。基準の状態から左右どちらかに位置を変える。
※歌舞伎・黄門記童幼講釈(1877)五幕「もう一寸程、右の方へ振(フ)って見て貰ひたい」
⑫ 薬・茶などを、煎じ出す。たてる。
⑬ 柵・塀・垣などを設ける。設置する。
※浄瑠璃・最明寺殿百人上臈(1699)含み状「山手には二重三重の柵をふり」
⑭ 歌舞伎の演技で、六方など踏んで花道をはいるときなど、手で種々の形をとる。
※歌舞伎・独道中五十三駅(1827)二幕「鳴り物変って、花道を駄右衛門、振(フ)って入る」
⑮ 江戸時代、供先を務める奴が、手を動かして伊達(だて)の形をしてみせる。
※浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)上「御前が近い、せりあはず、下馬前をしてふりませい」
⑯ 陰部を露出する。ふんどしをせずにいる。
※滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)一二「坊主といふ者はをなごのやうな、いもじしてをるもんぢゃさかい、ふってをるもおなじことで」
⑰ 謡曲の曲譜で、ある曲調にすることを示す。現在のフリまたはマワシに類する曲調にするものか。
※世阿彌筆本謡曲・江口(1384頃)「クル松の煙の、フル波寄する、江口の里に、ハル着きにけり着きにけり」
⑱ せり市などで、せる。
※浄瑠璃・伊達錦五十四郡(1752)三「サア買たり、ふるぞ」
⑲ 為替・手形などを発行する。
※会社弁(1871)〈福地桜痴〉為替会社「此金を名古屋にて東京へ為替に振りてもよろし」
⑳ 将棋で、飛車を定位置から横に移す。→振飛車
㉑ 本題に入るきっかけとして話す。話を導き出そうとする。「落語家がまくらをふる」「司会者が話題をふる」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

」の用語解説はコトバンクが提供しています。

振の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation