●接触改質【せっしょくかいしつ】
世界大百科事典 第2版
せっしょくかいしつ【接触改質 catalytic reforming】
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デジタル大辞泉
せっしょく‐かいしつ【接触改質】
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化学辞典 第2版
接触改質
セッショクカイシツ
catalytic reforming
リホーミングともいう.もともと低オクタン価の重質ナフサを触媒の作用により高オクタン価ガソリンに転化させる操作をいうが,主反応がシクロアルカンの脱水素による芳香族の生成であることから,石油化学工業原料のBTX(ベンゼン,トルエン,キシレン)の製造にも使われる.接触改質によって得られるガソリンを改質ガソリンまたはリホーメートといい,わが国の市販ガソリンの大きな部分を占めている.工業的にきわめて多くの方式が実施されているが,基本的にはハロゲン(おもに塩素)を添加した白金-アルミナ触媒を用いている.近年,PtにRe,Snなどの金属を加えた二元金属触媒をおもに使用するようになった.反応方式も固定層式から触媒を連続的に再生できる移動層式へと変化している.これらの各方式では,重質ナフサを水素化精製した後,4~15 kg cm-2 の水素加圧下,500 ℃ 前後の温度において触媒上で反応させる.主反応はシクロアルカンの脱水素による芳香族化とアルカンの水素化分解で,低級化したアルカンの異性化,環化脱水素(芳香族化)などの反応もある程度起こる.生成ガソリンは芳香族含有量が多く,オクタン価約90以上となる.また,石油化学工業原料のBTXの製造では,リホーメートを溶剤抽出後精留して高純度の製品を得ている.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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