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摂大乗論【しょうだいじょうろん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

摂大乗論
しょうだいじょうろん
Mahāyāna-saṃparigraha-śāstra
仏教の唯識説を体系的に論述した無着著書。 10章より成る。龍樹の般若思想と弥勒唯識思想とを一つの組織に組上げた,いわばインド大乗仏教を総括する書。真諦によって中国に伝えられて訳され,それに基づいて摂論宗が成立。唯識説の一派を形成した。

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デジタル大辞泉

しょうだいじょうろん〔セフダイジヨウロン〕【摂大乗論】
大乗論書。北インドの無着(むじゃく)著。後の仏陀扇多訳2巻、(りょう)の真諦訳3巻、玄奘(げんじょう)訳3巻、隋の達摩笈多訳があり、チベット語訳もある。唯識説に基づき、大乗仏教全体を整然と組織だてて示したもの。摂論(しょうろん)宗の根本聖典とされた。

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世界大百科事典 第2版

しょうだいじょうろん【摂大乗論】
インド大乗仏教の論書。無著(むぢやく)(アサンガ)著。4世紀の成立。原題《マハーヤーナサングラハMahāyāna‐saṅgraha》。略称《摂論(しようろん)》。サンスクリット語原典は散逸し,チベット語訳と4種の漢訳(仏陀扇多訳,真諦訳,玄奘訳,達摩笈多訳)が現存瑜伽行唯識派(ゆがぎようゆいしきは)の立場から大乗仏教の全体を体系化したもの。10章からなり,アーラヤ識の三性(さんしよう)説を中心に唯識を説き,六波羅蜜,十地,三学,涅槃,仏身まで論じている。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

摂大乗論
しょうだいじょうろん

仏教書。インド仏教瑜伽唯識(ゆがゆいしき)説の大成者無著(むじゃく)の代表的著作。サンスクリット原典は散逸したが、仏陀扇多(ぶっだせんた)、真諦(しんだい)、達摩笈多(だつまぎゅうた)、玄奘(げんじょう)による漢訳4本、さらにチベット訳が現存する。大乗仏教の精髄を唯識説の立場から10章にまとめて示した論典。中国では、玄奘訳以前に真諦訳がもっともよく流布し、これを中心に摂論(しょうろん)宗がおこった。649年(貞観23)完了の玄奘訳が現れてからは、これが真諦訳にとってかわり、法相(ほっそう)宗ではもっとも基本的な典籍の一つとして盛んに研究された。

[袴谷憲昭]

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精選版 日本国語大辞典

しょうだいじょうろん セフダイジョウロン【摂大乗論】
摂論宗の根本聖典。無著著。後魏の仏陀扇陀の訳二巻、梁の真諦の訳三巻、唐の玄奘の訳三巻などがある。唯識思想を組織的に述べたもの。摂理。

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