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擬死【ぎし】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

擬死
ぎし
death mimicry; death feigning
動物がに襲われたときにとるをまねた行動。特に昆虫類クモ類に多くみられるが,哺乳類,鳥類などでも知られている。単なる刺激に対する反射行動で外肢屈曲硬直を特徴とする。敵の捕食を逃れる効果がある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ぎ‐し【擬死】
動物が、敵に襲われるなどの急激な刺激に対して、反射的にとる不活動状態。甲虫などでみられる。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

ぎし【擬死 death mimicry】
動物が急激にあるいは不意に与えられた刺激に対して,まったく動かなくなるという反応を示すこと。ちょうど死んだように見える点からこのように呼ばれるのだが,凍りついたようになるという意味でfreezingという表現もされる。動かなくなることは捕食者の目にとらえにくくなることを意味するので,結果的に身を守る働きをしている。枝や葉の上から落ちた甲虫が地上に落ちるとひっくり返って動かなくなる。あるいはヨトウなど幼虫が落下すると,しばらく死んだように動かないなどがその例で,急激な変化に対する一種の走触性の反射と考えられている。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

擬死
ぎし

動物が急に動かなくなって、あたかも死んだような姿勢をとること。多くの昆虫やクモをはじめ脊椎(せきつい)動物においてもみられる。ある種の甲虫では、自分の止まっている枝や草が急に揺れると、肢(あし)や触角を縮めて地上に落下し、しばらくそのまま動かない。これは、強い刺激に対して全身の筋肉の緊張状態が反射的に変化することによっておこると考えられている。

 擬死は、適応的には捕食者に対する防衛行動の一つとみなすことができる。捕食者は一般に動くものに対してしか捕食行動を示さず、動かないものには手を出さない。したがって、地上で擬死の姿勢をとり続ける甲虫は、捕食者の目から逃れることができる。一方、哺乳(ほにゅう)類、鳥類、ヘビなどでは敵に攻撃されている最中に擬死の姿勢をとるものがある。この場合は、動かないことによって一時的に捕食者の興味を失わせ、そのすきにすばやく逃げ去る戦略であると考えることができる。

[桑村哲生]

『エドムンズ著、小原嘉明・加藤義臣訳『動物の防衛戦略』全2冊(1980・培風館)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ぎ‐し【擬死】
〘名〙 動物が急激な刺激を受けて、死んだように動かない状態になること。昆虫のほか鳥類や哺乳類などにもみられる。ふつう刺激に対する単なる反作用として起こり、その結果、外敵からのがれるという役割を果たすこともある。

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