●放射線被曝【ほうしゃせんひばく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
放射線被曝
ほうしゃせんひばく
radiation exposure
放射線の照射を受けること。体外の放射線源からの被曝を外部被曝と呼び,透過力の強い高エネルギーのβ線,X線,γ線,中性子線などが問題となる。一方,飲食物や大気,傷口の汚染などによって体内に取り込まれて沈着した放射性物質による被曝を,内部被曝という。たとえば骨に沈着しやすいストロンチウム 90は,骨髄でつくられる白血球を通して体内の各所に影響を及ぼす。ほかに全身被曝と部分被曝,急性被曝と慢性被曝などの区別がある。
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世界大百科事典 第2版
ほうしゃせんひばく【放射線被曝 radiation exposure】
放射線を受けること。人体が放射線に被曝すると,線量が高い場合には放射線障害が引き起こされ,低い場合でもその線量に応じて放射線障害発生の確率が増える。したがって,放射線防護のためには放射線被曝線量を低く保つことが最もたいせつである。 放射線被曝にはいろいろな種類があり,それらは種々の観点から分類できる。まず放射線源が体外にあるか体内にあるかによって,体外被曝と体内被曝とに分けられる。宇宙線や診断のためのX線の被曝は体外被曝の例である。
出典:株式会社平凡社
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