●放物面鏡【ほうぶつめんきょう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
放物面鏡
ほうぶつめんきょう
parabolic mirror
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デジタル大辞泉
ほうぶつめん‐きょう〔ハウブツメンキヤウ〕【放物面鏡】
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世界大百科事典 第2版
ほうぶつめんきょう【放物面鏡】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
放物面鏡
ほうぶつめんきょう
paraboloidal mirror
凹面鏡の一種で、表面を放物面にした反射鏡。光軸に平行に入射した光線を放物面の幾何学的焦点に集める性質がある。逆に放物面の焦点に点光源を置けば、反射光線は光軸に平行な光線となり、遠方に行っても広がらないので、サーチライトの反射鏡として用いられる。反射天体望遠鏡では対物鏡として放物面鏡を使用する。軸上は収差なく良好な結像を生ずるが、軸からすこし外れるとコマ収差が大きくなり、急激に像が悪くなる。したがって使用可能な視野は狭い。視野が大きい場合には、凹面鏡の曲率中心に補正板を置いたシュミット鏡がよい像を与える。太陽熱を集めて高温を生じさせる太陽炉にも放物面鏡が用いられるが、大型のものでは全面を放物面にすることは困難であるから、小さな部分ごとに集光し、それらのエネルギーを同一点に集める方法がとられる。日本では東北大学科学計測研究所の放物面鏡を利用した太陽炉が有名である。
[三宅和夫]
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