●政党内閣【せいとうないかく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
政党内閣
せいとうないかく
party cabinet
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世界大百科事典 第2版
せいとうないかく【政党内閣】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
政党内閣
せいとうないかく
party cabinet
政党を基礎として組織される内閣。総理大臣以下ほとんどの閣僚が議会、とくに下院(衆議院)における多数派政党の所属員によって占められる内閣である。基礎となる政党が単一の場合は単独内閣、複数の場合は連立内閣とよばれる。今日の議会政治は政党を中心に行われるため、議院内閣制をとる国(イギリス、日本など)では、内閣は必然的に政党内閣となる。議会に対する信任は、その議会に多数を占める政党の支持にほかならないからである。政党内閣の長所としては、第一に、一定の政党が選挙において公約した政策を実行することによって政治的責任を果たし(政治責任の明確さ)、国民は自己の選んだ政党(員)に投票することによって希望する政党の内閣を成立せしめうる点(民主性)、第二に、内閣が議会に多数を占める政党を基礎としているため、その政策の立法化・実施において円滑である点があげられる。
日本における政党内閣は、1898年(明治31)に成立した第一次大隈(おおくま)内閣(いわゆる隈板(わいはん)内閣)が最初のものである。その後、大正期後半から昭和初期にかけて政党内閣が続いたが、この時期の政党内閣はいずれも陸・海両相を政党員から選ばず、外相も多くは官僚から任命し、その意味で完全な政党内閣とはいえなかった。明治憲法下での政党内閣は五・一五事件(1932)で姿を消したが、第二次世界大戦後、政党政治が復活し、議院内閣制をとる日本国憲法が制定されたため、今日ではすべての内閣が政党内閣となっている。
[小松 進]
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精選版 日本国語大辞典
せいとう‐ないかく セイタウ‥【政党内閣】
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旺文社日本史事典 三訂版
政党内閣
せいとうないかく
イギリスなどで議院内閣制として発達。大日本帝国憲法では制度的保障がなく,1898年の隈板内閣(憲政党)を除き,長く藩閥・官僚の内閣が続いた。大正期に入り民主的気運が高まり,1918年原敬(立憲政友会)が初めて本格的政党内閣を組織。ついで'24年加藤高明が護憲三派内閣を組織してから,憲政会(立憲民政党)・立憲政友会が交代で政権を担当する「憲政の常道」が続いたが,'32年五・一五事件で犬養毅内閣が倒れ崩壊。第二次世界大戦後日本国憲法で制度化された。
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デジタル大辞泉
せいとう‐ないかく〔セイタウ‐〕【政党内閣】
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