@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

救荒食品

栄養・生化学辞典

救荒食品
 通常食用にしないが,食物が不足したときに食べる食物.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

救荒食品
きゅうこうしょくひん

凶作などの天災時、または戦時などの食糧不足のときに、応急的につくるものや採取して食糧とするものを一般に救荒食品という。山野に自生する植物や、普通、食用としない魚、昆虫、動物などを含む多種多様のものをいう。時代により変遷があり、国や地域によって相違がある。野生の植物としては昔からワラビ、ゼンマイ、ヨモギ、クズ、ヤマユリ、ヒガンバナのような野草や、ササの実、ソテツ、トチノキ、クヌギ、クルミ、カヤなどの木の実、ヤマブドウ、アケビ、グミなどの山野の果実がある。ソテツの実のように、発癌(はつがん)物質が含まれていて、これを十分な水ざらしで抜く必要のあるものや、ヒガンバナの球根、ドングリのように、デンプンに富むが、毒成分や渋を十分に抜いて使用する必要のあるものがあり、昔は、このような知識もかなり普及していた。しかし、凶作となってから代用食を探すのでは限りがあるため、生産手段の発達とともに、代用となる作物をあらかじめ栽培して凶作に備えるようになった。これを救荒作物という。救荒作物の条件としては、不順な気候ややせ地でも生育可能で、雑草や病害虫に強く、生育・成熟が早い、主食の代用となりうるだけの十分なエネルギー量をもっていること、などがあげられる。救荒作物には、サツマイモ、ジャガイモ、サトイモ、キクイモなどのいも類と、ヒエやソバなどの雑穀類がある。政治的には、災害だけでなく、自給率の低下などを踏まえ、備蓄米などの食糧の確保が課題となっている。

[河野友美・星川清親・山口米子]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

救荒食品」の用語解説はコトバンクが提供しています。

救荒食品の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation