●教区【きょうく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
教区
きょうく
ecclesiastical district; diocese
組織化された宗教が,行政と宗教的奉仕を行うために設定した単位地区。ローマ・カトリック教会では,小教区は司牧にあたる司祭がいる教会に,信徒たちが日曜日のミサに出席できる範囲である。多数の小教区の上に司教区が設けられて,普通これが教区といわれ,その統括者として司教がおかれ,教会の基本的な行政,司牧,宣教単位をなしている。教区は階層的に組織され,重要な司教区には大司教がおかれ,大司教区と呼ばれる。司教区や大司教区は,中世では世俗的にも広い地域であった場合が多い。イギリス教会の教区は,そのまま国の最小地方行政単位になっている。
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デジタル大辞泉
きょう‐く〔ケウ‐〕【教区】
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世界大百科事典 第2版
きょうく【教区】
日本で教区という語は,パリッシュparishとダイオセスdioceseという二つの異なる語の訳語として用いられ,やや混乱している。以下パリッシュを教区,ダイオセスを主教区あるいは司教区と訳し分けて説明を加えよう。教区とは,教会組織の最小の単位であり,より上位の組織である主教区(司教区)に属している。主教区(司教区)は,その名称が示すように,一人の主教(司教)の司牧する領域である。イギリスの場合,歴史的に形成された主教区は,州といった行政区画と必ずしも一致しない。
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精選版 日本国語大辞典
きょう‐く ケウ‥【教区】
〘名〙 布教や信者の指導または監督の便宜のために設けた区域。
※その前日(1963)〈遠藤周作〉「大明村はN神父が管轄する教区だが」
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