●教養【きょうよう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
教養
きょうよう
culture
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デジタル大辞泉
きょう‐よう〔ケウヤウ〕【教養】
1 教え育てること。
「君の子として之(これ)を―して呉れ給え」〈木下尚江・良人の自白〉
2
㋐学問、幅広い知識、精神の修養などを通して得られる創造的活力や心の豊かさ、物事に対する理解力。また、その手段としての学問・芸術・宗教などの精神活動。
㋑社会生活を営む上で必要な文化に関する広い知識。「高い
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世界大百科事典 第2版
きょうよう【教養】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
教養
きょうよう
人間の精神を豊かにし、高等円満な人格を養い育てていく努力、およびその成果をさす。とかく専門的な知識や特定の職業に限定されやすいわれわれの精神を、広く学問、芸術、宗教などに接して全面的に発達させ、全体的、調和的人間になることが教養人の理想である。教養はとくに専門的、職業的知識を意識した場合、「一般教養」と表現されることがある。教養ということばの原語である英語やフランス語のcultureがラテン語のcultura(耕作)からきていることからわかるように、土地を耕して作物を育てる意味だったものを「心の耕作」に転義させて、人間の精神を耕すことが教養であると解されている。その「心の耕作」cultura animiという表現を初めて用いたのは古代ローマのキケロである。
心を耕して豊かにするための素材は、時代や社会によって異なって展開されてきたが、ヨーロッパでは古代ギリシア・ローマ的な教養の概念が受け継がれてきている。ギリシアでは精神と肉体が調和した全人的教養人が理想とされ、そのために学ぶべき知識が学科目として提示され、それがやがて自由七科へと発展、継承されていった。古代の教養の概念はルネサンス人文主義のなかによみがえり、さらに18世紀後半にドイツの新人文主義運動のなかで、古典文化の精神を学び直し、それを新たに創造、展開し直すという形でとらえ直された。しかし、教養は古典的、学問的に偏り、それ自身が目的となるきらいがあるため、科学・技術が急速に発達し、社会生活も大幅に変化した現代では、教養の新しい内容が求められている。
[諏訪内敬司]
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精選版 日本国語大辞典
きょう‐よう ケウヤウ【教養】
(2)①の意の使用は、古く「書紀‐神代上」に「其中一児最悪、不レ順二教養一」(丹鶴本訓 をしへ)と見えるが、日本語として定着せず、明治初期に、近世中国語の影響で、英語 education・educate の訳語として中国から伝わったものであろう。
(3)現代の②の意味での使用は大正時代以降か。
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