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散茶【さんちゃ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

散茶
さんちゃ
ひいて粉にした。転じて吉原遊女の一階級 (太夫格子下位) をさす呼称となった。寛文8 (1668) 年,江戸府内の湯女 500人余が吉原へ移されたが,この女たちは元来が湯女であったため,もとからの吉原遊女に比べて意地に乏しく客を振ることがない,ということから戯れに名づけられたもの。茶は煎茶のようにに入れて振出さないからである。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

さん‐ちゃ【散茶】
茶の葉をひいて粉にしたもの。ひき茶。抹茶。
煎じたての香りのいい茶。煮端(にばな)。出ばな。
散茶造り」の
散茶女郎」の略。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

さんちゃ【散茶】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

さんちゃ【散茶】
ひいて粉にした茶。ひき茶。
煮ばなの茶。でばなの茶。
「散茶女郎」の略。 太夫・格子・-より、河岸女郎に至るまで/滑稽本・根南志具佐

出典:三省堂
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飲み物がわかる辞典

さんちゃ【散茶】

茶葉を1ずつばらばらに製する茶。普通、中国茶についていう。◇茶葉を蒸して押し固めて製する「緊圧茶(きんあつちゃ)」に対していう。中国では明代以前は禁圧茶が主流であったが、洪武帝が散茶を推進したためこれが主流となり、日本では一般にこれが普及している。

出典:講談社
(C)Kodansha 2013.
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日本大百科全書(ニッポニカ)

散茶
さんちゃ
(1)葉茶を挽(ひ)いて粉にしたもの。挽茶(ひきちゃ)、抹茶(まっちゃ)
(2)煎(せん)じた、すぐの香りのよい茶。煮ばな、出ばなの茶。散らしともいう。
(3)散茶女郎(じょろう)の略。その名称は、葉茶のように袋に入れて振り出すようにしない、湯に放し入れる散茶に通じ、客を振らないことからその名ができたといわれている。また、風呂屋(ふろや)の茶汲(ちゃくみ)女が、売春をしたので吉原へ集められたため、その名でよばれるようになったという説もある。散茶女郎が吉原に現れたのは寛文(かんぶん)年間(1661~73)である。吉原には遊女に階級があり、散茶女郎は太夫(たゆう)、格子(こうし)女郎の下に位置し、梅(埋め)茶女郎、切見世女郎の上にあったが、やがて上位の太夫、格子はなくなり、散茶は呼出(よびだし)、昼三(ちゅうさん)、附廻(つけまわし)の3種に分かれた。[芳井敬郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

さん‐ちゃ【散茶】
〘名〙
① 茶の葉をひいて粉にしたもの。ひき茶。抹茶。
※俳諧・田舎の句合(1680)二一番「佗に絶て一炉の散茶気味ふかし〈農夫〉」
② 煎じたての香りのいい茶。煮端(にばな)。散らし。
※随筆・嬉遊笑覧(1830)九上「散茶とは今いふ煮ばなにて好茶なり、ちらしともいへり」
※浮世草子・好色二代男(1684)二「さん茶(チャ)といふはふらぬと申心なり」

出典:精選版 日本国語大辞典
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