●散開星団【さんかいせいだん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
散開星団
さんかいせいだん
open cluster
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デジタル大辞泉
さんかい‐せいだん【散開星団】
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世界大百科事典 第2版
さんかいせいだん【散開星団 open cluster】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
散開星団
さんかいせいだん
open cluster
数十から数百の星が50光年程度の領域に比較的緩やかに集合している星団。銀河系の円盤(ディスク)、とくに渦巻腕の中で同時に誕生した星々の集団である。銀河系のハロー(ディスクを包み込む領域)に分布する球状星団が種族Ⅱの星からできている(球状星団は種族Ⅱの天体という言い方もされる)のに対し、散開星団は種族Ⅰの星から成っている(同前)。ディスクにある散開星団は、星間吸収の影響を強く受けているので、遠方に行くほど観測が困難になる。これまでに約1500個の散開星団が知られているが、これらは太陽に近いものである。散開星団の年齢は数百万年から数十億年まで広い範囲にわたる。若い散開星団のHR図(色-等級図)は、青い星から赤い星まで主系列がはっきり認められる。もっとも若い散開星団は、その生まれるもとになった星間物質の名残(なごり)をとどめていることがある。プレヤデス星団の反射星雲が有名な例である。
散開星団の観測を通して星間吸収の問題が解決した。星間空間が透明(光を吸収しない)かそうでないかは、宇宙の形と大きさを決める20世紀初頭の研究で大問題となっていた。1930年にトランプラーは、散開星団の距離を二つの方法で比較した。星の明るさ(分光視差)から推定した距離と、星団の直径から推定した距離を比べると、前者の方が後者よりも系統的に大きくなった。これは、星団から光がわれわれに届くまでに星間空間で吸収されて弱くなるので、吸収がないとした場合より距離が遠いように見積もられることを示していた。こうして、星間吸収の存在が初めて観測的に実証された。
[岡村定矩]
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精選版 日本国語大辞典
さんかい‐せいだん【散開星団】
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