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整風運動【せいふううんどう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

整風運動
せいふううんどう
Zheng-feng yun-dong
思想を再検討し活動方法を改め,またそれによって反対派を粛清する中国共産党独特の活動。 1942年毛沢東延安提唱した「三風整頓運動」がきっかけとなった。これは学風 (学習の態度) ,党風 (党活動のやり方) ,文風 (言語,文章活動) の3風について,小市民的な考え方を整頓するというもので最初の整風運動となった。 51年末からは三反五反運動,57年5月からは反右派闘争などの整風運動が展開された。文化大革命も建党以来最大規模の一大整風運動であったといえる。 71年 12月1日付『人民日報』『解放軍報』『紅旗』の共同論文は,69年4月の九全大会後も党内で整風運動が行われたことを示唆した。

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デジタル大辞泉

せいふう‐うんどう【整風運動】
中国共産党党員再教育運動のことで、学風(学習態度)・党風(党活動)・文風(文書類の表現)の三風を正し、党内の主観主義セクト主義・空言主義を克服しようとする運動。1942年毛沢東の提唱により三風整頓運動として始まり、その後、1948年・1950年・1957年と繰り返され、1966年からの文化大革命頂点に達した。

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世界大百科事典 第2版

せいふううんどう【整風運動 Zhěng fēng yùn dòng】
中国共産党独自の自己点検の方法。整風の〈風〉は,中国語ではものごとのありようをいう。整風とは,仕事のあり方やものごとの考え方を整えることで,中国共産党が生み出したものである。整風運動を中共に定着させたのは,1942年に延安を中心に展開されたそれであった。当時,延安の中共党員は80万を数えたが,その大部分は,都市からやってきた小ブルジョア知識人か,もしくは農民で,党内には,主観主義,セクト主義,党八股(空疎な形式主義的文風)などの悪風がはびこっていた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

整風運動
せいふううんどう

中国共産党が幹部の理論・実践の仕方を正すために行った作風(方法)の改造運動。(1)1942~1944年に日本軍包囲下の延安で行われた最初のもの、ついで(2)戦後の内戦で攻勢に転じ、都市の解放に向かう直前の1947~1948年のもの、(3)新中国成立の直後の1950年(これは朝鮮戦争の開始により中断)のもの、(4)1957~1958年の反右派闘争に続くもの、がある。文化大革命の最中にも行われ、近年でもときどきこの用語が用いられるが、最近では「放」(いわゆる自由化)に対する「収」(引き締め)の用語がおもに使われる。このうち(1)と(4)がとくに重要である。

 (1)は、日本軍と国民党軍の包囲下で軍事的に劣勢となり、また天災などで食糧・物資が極度に不足した状況のもとで、大生産運動(とくに食糧と衣服、武器の生産)と連動して、とくに新しく解放区にきた都市出身の党員を鍛え直す運動であった。その理論的な基礎となった毛沢東(もうたくとう)の「われわれの学習を改革せよ」「党の活動態度を正せ」「党八股(はっこ)(空虚な形式主義)に反対せよ」(1941~1942)には、「学風」(空理空論を排して具体的な事実に基づく真理を求める学習態度)、「党風」(セクト主義の排除)、「文風」(文書類の表現は明白にわかりやすく書くこと)が強調されており、「三風整頓(さんぷうせいとん)」ともよばれた。この運動は大きな成果を収め、抗日戦争を勝利に導き、中国共産党は1921年の成立以来最大の力を結集した。

 (4)が展開されたのは、新中国成立後、1954年には全国人民代表大会(国会にあたる)ができ、1956年には農村においては合作化が開始され、都市ではブルジョア知識人が発言力を強め、「右派」の影響力が大きくなった段階であり、ハンガリー事件など国際的な反スターリン運動を否定的にとらえた中国共産党が、1957年から約1年にわたって行ったものである。ここでのテーマは、所有制を個人所有から集団所有へ移すこと、思想的にはブルジョア思想を排し、共産主義思想を強化することを目的とした。テンポが早すぎ、知識人を過度に萎縮(いしゅく)させたことなど、いくつかの弊害を伴ったが、その後の人民公社化、国際政治における中国の存在誇示には有利に作用した。

[加藤祐三]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

せいふう‐うんどう【整風運動】
〘名〙 中国で、人民や党員の思想および行動をマルクス‐レーニン主義によって点検整備し、党の気風を刷新しようとする共産党の運動。一九四二~四三年、毛沢東の呼びかけで延安や各解放区で行なわれたのが最初で、四七~四八年、五〇年、五七~五八年と大規模な運動が行なわれ、六六年からは中国革命史上、最大の整風運動といわれるプロレタリア文化大革命が展開された。→三風整頓

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旺文社世界史事典 三訂版

整風運動
せいふううんどう
中国共産党が党員のセクト主義・主観主義・官僚主義一掃のために行った思想改造運動
1942〜44年の三風(党風・学風・文風)整頓に始まり,1957〜58年に第2次,その後数回行われ,やがて60年代の文化大革命に発展した。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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