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文明開化【ぶんめいかいか】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

文明開化
ぶんめいかいか
明治初年の西洋崇拝の風潮をいう。明治新政府は,民族国家の実質的基盤を形成するため,富国強兵殖産興業の政策をとり,西洋先進諸国の制度,文物,産業,技術の導入を積極的に推進した。明治2 (1869) 年電信施設が架設されたのをはじめ,銀座の煉瓦街,鉄道などめざましい洋風施設が相次いで設置され,同4年には散髪,脱刀が許され,風俗の面でも西洋式が流行した。西洋に対する心酔は日本の伝統文化に対する劣等感と表裏をなすものであったため,古来の宗教や風俗に対する軽蔑の風潮を伴った。しかし文明開化は,人心の啓蒙と交流に貢献し,西洋の自由主義思想も導入されて,自由民権運動の基盤を形成する条件ともなった。

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デジタル大辞泉

ぶんめい‐かいか〔‐カイクワ〕【文明開化】
世の中が開けて生活が便利になること。特に明治初期、西洋文明を積極的に模倣し、急速に西洋化近代化した現象

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ぶんめいかいか【文明開化】
近代西洋の文明を導入しつつ,人民の精神から政治,経済,社会のあり方までを全面的に変革していこうとした明治初年の動向をいう。
[文明開化の成立
 幕末に西洋列強が接近してくるにつれて,現実に関心をもつ一部の武士層の間に,日本全体が一つの政治単位であるという国家意識が出てくると同時に,列強に対抗して日本の独立を達成するには,優れた西洋の文明を導入する以外にないという思想が現れはじめる。日本の近代化はこの線に沿って展開していくわけであるが,西洋文明への関心はさしあたっては軍事やその基礎をなす科学技術に向けられる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ぶんめいかいか【文明開化】
人間の知力が進み世の中が開けること。特に、明治初期の思想・文化・社会制度の近代化や西洋化をいう。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

文明開化
ぶんめいかいか
明治前期における西洋文明の摂取による近代化の現象をいう。「文明開化」の字義は、学問が進み世の中が開けることであり、また「近代化」と同義に使われることもあるが、普通には明治前期の歴史的現象をさすことばとして使われ、明治10年(1877)ころまで(自由民権期と対比して)または明治前半期(明治20年代のナショナリズムと対比して)をさして「文明開化期」と称したりする。
 明治前期においては、「チョンマゲ頭を叩(たた)いてみれば因循姑息(いんじゅんこそく)の音がする、ザンギリ頭を叩いてみれば文明開化の音がする」と歌われたように、前時代の古いものを野蛮未開と否定し、怒濤(どとう)のように入ってくる西洋文物を摂取することが社会進歩の道であると観念され、「文明開化」はこの時期の優越的な合いことばとなった。「文明開化」ということばは、漢書に出典をもつ「文明」と「開化」を結び付けた造語であって、福沢諭吉が『西洋事情』において初めて使用したといわれる。
 文明開化の現象は、生活の洋風化としては、シャボン、ランプ、洋傘、シャッポ、洋服や洋館、ガス灯、あるいは学校、新聞、雑誌、さらには和洋折衷の建築から牛鍋(ぎゅうなべ)まで、開化物として流行した。これらは東京、大阪、京都や開港場の横浜、神戸など大都市の中心街に際だってみられ、地方には一般化していなかったが、新聞、雑誌、錦絵(にしきえ)などによって、あるいは仮名垣魯文(かながきろぶん)『安愚楽鍋(あぐらなべ)』、加藤祐一(ゆういち)『文明開化』など文明開化の宣伝教化の出版物によって、全国の人々の心を魅了した。しかしなによりも全国民に「文明開化」を実感させたのは、岩倉使節団や海外留学生、御雇い外国人など、政府の意欲的な西洋文明摂取のもとに展開される開化政策であって、それは学制、徴兵令、地租改正などとなって全国民に降りかかってきた。それら諸政策は、これまでの生活慣習を急激に変えるとともに、民衆に負担を強いるものであったので、政府はたびたびの布達や教導職の動員、あるいは博覧会開催などの宣伝教化に努めた。地方への浸透は、都市部では比較的スムーズに、また農村部でも豪農商層にとっては新しい世界で自分たちが活動できる場の出現として受け止められたが、一般民衆にとっては大きな衝撃として受け止められ、血税一揆(いっき)など新政反対一揆が続発した。[広田昌希]
『木村毅著『文明開化』(至文堂・日本歴史新書) ▽ひろたまさき著『文明開化と民衆意識』(1980・青木書店)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ぶんめい‐かいか ‥カイクヮ【文明開化】
〘名〙 人知が発達し、の中が開けて生活が便利になること。特に、明治初年、日本が西洋文明を積極的に輸入し、急速に近代化・欧化した現象をいう。
※西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉外「人々徳を修め法を畏て世の文明開化を助けざる可んや」

出典:精選版 日本国語大辞典
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