●斟酌【シンシャク】
デジタル大辞泉
しん‐しゃく【×斟酌】
[名](スル)《水や酒をくみ分ける意から》
1 相手の事情や心情をくみとること。また、くみとって手加減すること。「採点に斟酌 を加える」「若年であることを斟酌 して責任は問わない」
2 あれこれ照らし合わせて取捨すること。「市場の状況を斟酌 して生産高を決める」
3 言動を控えめにすること。遠慮すること。「斟酌 のない批評」
1 相手の事情や心情をくみとること。また、くみとって手加減すること。「採点に
2 あれこれ照らし合わせて取捨すること。「市場の状況を
3 言動を控えめにすること。遠慮すること。「
出典:小学館
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精選版 日本国語大辞典
しん‐しゃく【斟酌】
〘名〙 (水、飲料などをくみ分ける意から)
① 酒などをくみかわすこと。
※本朝麗藻(1010か)下・寒近酔人消〈大江以言〉「仰レ恩斟酌恩无レ筭、便識堯樽百姓親」 〔蘇武‐詩四首〕
② あれこれと照らし合わせて取捨すること。参酌(さんしゃく)。
※続日本紀‐慶雲元年(704)六月丁巳「令条以外、不レ得二雑使一、其有二関湏一レ守者、随レ便斟酌、令レ足二守備一」
※随筆・折たく柴の記(1716頃)中「虚費年々に増して、其役にしたがひがたき所あるを以て、時の宜しきところを斟酌せられしとみえたり」 〔国語‐周語第一〕
③ 先方の事情、心状をよくくみとること。推察すること。忖度(そんたく)。
※真俗交談記(1191)「資実暫不レ申二其旨一。有二斟酌気一。親経一具可レ被レ申之由。被レ加二誘詞一」
※太平記(14C後)三六「斯(か)かる事には謀作(ほうさく)・謀計なんども有るぞかし。卒爾にはいかが申し入るべきと斟酌(シンシャク)して」
④ ほどよくとりはからうこと。気をつかうこと。手加減すること。
※小右記‐長和三年(1014)正月二九日「召二将監重方一、問二宿院等祿法一。斟酌可レ行」
⑤ ひかえ目にすること。遠慮。ためらい。辞退。
※極楽寺殿御消息(13C中)第三九条「人の方より物を給り、やくなと承候こと候はば、おほせにしたかうとも、しんしやくあるへし」
※浮世草子・日本永代蔵(1688)六「思ひの外なる薬代、くすしも再三のしんしゃく、取次の人も力を添、銀百枚借て、此医者に家屋敷をもとめさせ」
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