●新世界情報コミュニケーション秩序【しんせかいじょうほうコミュニケーションちつじょ】
世界大百科事典 第2版
しんせかいじょうほうコミュニケーションちつじょ【新世界情報コミュニケーション秩序 a new world information and communication order】
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
新世界情報コミュニケーション秩序
しんせかいじょうほうコミュニケーションちつじょ
New World Information and Communication Order
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日本大百科全書(ニッポニカ)
新世界情報コミュニケーション秩序
しんせかいじょうほうこみゅにけーしょんちつじょ
new world information and communication order
新国際情報秩序new international information order(NIIO)、新世界情報秩序などと略称でよばれることが多い。1978年のユネスコ(国連教育科学文化機関)第20回総会で採択された、いわゆる「マス・メディア宣言」の前文で初めて公式に登場した。1970年代にアフリカ、アジア、中南米の第三世界諸国が、非同盟諸国首脳会議加盟国を先頭に、西側先進国偏重の国際的なニュースや情報流通の現状を批判し、新秩序形成の必要を訴えた。その具体化がマス・メディア宣言であり、その象徴的表現が新世界情報コミュニケーション秩序。西側の「自由な情報流通」の原則に対し、新秩序の理念は、南側発展途上国をも踏まえた「均衡のとれた情報流通」にある。しかし当時、西側諸国のあいだでは、この考えは、権力者に情報の管理統制権を認める口実を与えるおそれがあるとして批判的に受け止められた。
[内川芳美]
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