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新協劇団【しんきょうげきだん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

新協劇団
しんきょうげきだん
劇団名。第2次世界大戦前と戦後再建新協との2次に分けられる。第1次は,プロレタリア演劇への弾圧強化のなかで,村山知義新劇大同団結の呼びかけにこたえて 1934年 11月に結成島崎藤村夜明け前』,久板栄二郎北東の風』,久保栄火山灰地』など,リアリズムに基づくすぐれた舞台を生み出して,新築地劇団とともに当時の知識層に迎えられたが,40年8月解散させられた。第2次は,46年2月村山によって再建され,シーモノフ『プラーグの栗並木の下で』,鈴木政男『人間製本』,村山の『死んだ海』などを上演,59年1月劇団中芸と合併して東京芸術座となった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

しんきょう‐げきだん〔シンケフ‐〕【新協劇団】
昭和9年(1934)村山知義らが結成した劇団。主に社会派の戯曲を上演したが、昭和15年(1940)弾圧により解散。戦後に再建されたが、昭和34年(1959)東京芸術座となる。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

しんきょうげきだん【新協劇団】
劇団名。1934年左翼劇場の解散など,弾圧を受けるプロレタリア演劇運動の危機のなかで,新劇団の大同団結を提唱する村山知義(ともよし)の呼びかけに応じ,旧左翼劇場のメンバーを中核に新築地劇団からの参加者も加えて組織された。文芸・演出部の村山,久保栄(さかえ)を中心に,滝沢修,小沢栄太郎細川ちか子(1905‐76),三島雅夫(1906‐73)らの演技陣によって,島崎藤村原作《夜明け前》,久保栄作《火山灰地》,久板(ひさいた)栄二郎作《北東の風》,真船(まふね)豊作《遁走譜(とんそうふ)》など社会主義リアリズムの力作を次々に上演し,第2次世界大戦前の新劇活動において一時期を画したが,40年8月19日,関係者の一斉検挙にあい,国家権力により強制的に解散させられた。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

新協劇団
しんきょうげきだん

劇団名。弾圧のためプロット(日本プロレタリア演劇同盟)の活動が困難になるなかで、中央劇場(左翼劇場改称)の大半に新築地(つきじ)劇団の一部と美術座員が加わり、1934年(昭和9)9月結成。旗揚げ公演は『夜明け前』第1部。秋田雨雀(うじゃく)、村山知義(ともよし)、久保栄(さかえ)、杉本良吉、久板栄二郎(ひさいたえいじろう)、滝沢修(おさむ)、小沢栄、松本克平(かっぺい)、三島雅夫(まさお)、細川ちか子、赤木蘭子(らんこ)、原泉子(せんこ)らが参加し、久板作『北東の風』、久保作『火山灰地』などの創作戯曲、『ファウスト』『群盗』『どん底』などの外国の古典的遺産を上演し、戦前新劇の芸術的頂点と文化面での反ファシズムの最大の抵抗線とを形成した。しかし40年8月主要メンバーは治安維持法違反の容疑で検挙、解散を強いられた。46年(昭和21)村山を中心に再建。すでに東京芸術劇場を結成していた久保、滝沢らは参加せず、その後共産党の「50年問題」により分裂し、戦前に比し見劣りがした。59年、分裂した薄田研二(すすきだけんじ)らの劇団中芸(中央芸術劇場改称)と再統合し、新発足した東京芸術座に発展的に解消した。

[祖父江昭二]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しんきょう‐げきだん シンケフ‥【新協劇団】
昭和九年(一九三四)、村山知義が新劇の大同団結を提唱し、久保栄、滝沢修、小沢栄(栄太郎)、細川ちか子らと結成した劇団。進歩的な演劇を目標として活動したが、弾圧され、同一五年解散。第二次世界大戦後村山が薄田研二らとともに再建。同三四年、劇団中芸と合併し、東京芸術座となる。

出典:精選版 日本国語大辞典
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