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新実在論【しんじつざいろん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

新実在論
しんじつざいろん
New Realism
20世紀初頭にアメリカでは,W.モンタージュ,R.ペリー,E.ホルト,W.ピトキン,E.スポールディング,W.マービンの共著『6人の実在論者のプログラムと第一の政策』 (1910) で顕在化し,『新実在論』 (12) でその名を得た運動で,イギリスの T.ヌウン,B.ラッセル,G.ムーアらの動きと呼応し,両グループまた個人間の考えの違いをこえて,観念論に反対し真正な哲学を形成するとともに科学との新たな結合を試みた。その考えは,(1) ものの存在は,知られるということから独立している。 (2) また,ものの間に成立する関係も,客観的で人の意識からは独立している。 (3) ものは心的な模写を通して間接的に知られるというよりは,直観的直接的に知られることを主張するが,客観的に外在するものを人間がいかにして認識するのか,また (3) が主張されるのであれば,どうして誤謬幻想が生じるのかを満足に説明できず,1914年頃 A.ロウェジョイらの「批判的実在論」に取って代られた。

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世界大百科事典 第2版

しんじつざいろん【新実在論】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

新実在論
しんじつざいろん

20世紀初頭のイギリスやアメリカで、19世紀の観念論の傾向への批判として登場した実在論の動向をいう。イギリスではケンブリッジ分析学派(ムーア、ラッセル)の実在論をさすが、アメリカではとくに共同論集『新実在論』The New Realism(1912)を刊行したメンバー(ペリー、スポールディングら6人)の主張をいう。後者は、抽象的対象をも含む、意識から独立した広義の客観と主観との外的関係において認識は成り立つと考える。

[杖下隆英]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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