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新植民地主義【しんしょくみんちしゅぎ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

新植民地主義
しんしょくみんちしゅぎ
Neocolonialism
第2次世界大戦後,植民地支配体制は世界的な崩壊過程を迎えたが,依然として植民地支配の実質維持するためにとられたさまざまな方法。旧来植民地主義と区別する意味で新植民地主義と呼ばれ,1960年頃から新興諸国の急進的指導者たちによって激しく非難されるようになった。たとえば,一方で急進的な独立運動をきびしく弾圧し,他方で傀儡政権を擁立して自国に都合のよいような形で独立を認め,経済的な権益や軍事的支配関係は依然として残しておこうとする方法などがある。フランスが,アフリカの旧植民地に対してフランス共同体の枠内で独立を認めながら,その枠からはみ出す意思を明らかにしたギニアのような国に対し一切の経済援助を停止するという「刑罰」を与えたのはその一例であった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

しん‐しょくみんちしゅぎ【新植民地主義】
政治的には独立を認めながら、経済援助などの形で旧宗主国が経済的実権を手放さないまま、事実上、従来の支配・従属関係を維持しようとする植民地主義の新しい形態。1960年の第2回アジアアフリカ人民連帯会議で初めて明確に規定された。ネオコロニアリズム

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世界大百科事典 第2版

しんしょくみんちしゅぎ【新植民地主義 neo-colonialism】
1950年代末以降,アメリカ,ヨーロッパ,日本など先進国が,形式的にはいわゆる〈発展途上国developing countries〉の主権を尊重しながらも,実質的にはこれらの途上国を〈半植民地〉的状況におき,途上国(つまり〈新植民地neo‐colony〉)に対する政治的支配と経済的搾取を維持・強化するために再編した植民地支配の新しい体系。 19世紀,欧米や日本の帝国主義列強はアフリカ,アジア,ラテン・アメリカ地域を植民地,半植民地,従属国として従属下においた。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

しんしょくみんちしゅぎ【新植民地主義】
政治的には独立を与えても、本国が経済的実権を握ったままで、事実上、支配・隷属関係を維持しようとする形態。ネオコロニアリズム。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

新植民地主義
しんしょくみんちしゅぎ
neocolonialism
1950年代から60年代にかけて植民地諸地域の独立が顕著となり、相次いで国際連合に加盟して植民地主義を国連の議席で非難するようになり、植民地主義は国際的に認められないものになった。このころ、植民地保有国または旧植民地保有国には、植民地に名目上の独立を与えながら、経済援助その他の方法で実質的に支配・従属関係を再編成しようとする動きが活発となった。このような動きについて、アジア・アフリカの民族運動や国際共産主義運動では「新植民地主義」ということばで現すようになった。
 新植民地主義とは、旧植民地における植民地搾取を新しい方法によって維持しようとする政策であるとされ、その新しい方法として、軍事同盟の締結、軍事基地の取得、経済援助、さらに傀儡(かいらい)政権の樹立などが含まれる。とくにアジア・アフリカの民族運動や国際共産主義運動の文書や宣言などで強調しているのは、「アメリカ帝国主義」が新植民地主義の最大の支柱であるとすることであった。しかし、最近ではこのことばはあまり用いられず、旧植民地の当面する困難は、「第三世界」の問題として把握されるようになった。[斉藤 孝]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しん‐しょくみんちしゅぎ【新植民地主義】
〘名〙 政治的には独立を与えながら、経済的な支配を維持しようとする植民地主義の新しい形態。特に西欧諸国の発展途上国援助計画を批判して用いられた語で、一九六〇年、第二回アジア・アフリカ人民連帯会議で明確に規定された。ネオコロニアリズム。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

新植民地主義
しんしょくみんちしゅぎ
neo-colonialism
第二次世界大戦後,政治的独立を達成したアジア・アフリカ・ラテンアメリカ諸国に対する西側先進工業国の経済的な支配をさす
自主的な完全独立をめざす旧植民地国の民族解放運動の中で生まれた用語

出典:旺文社世界史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
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