●新築地劇団【しんつきじげきだん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
新築地劇団
しんつきじげきだん
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世界大百科事典 第2版
しんつきじげきだん【新築地劇団】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
新築地劇団
しんつきじげきだん
劇団名。小山内薫(おさないかおる)の死後、築地小劇場の内部対立が表面化し、創設者土方与志(ひじかたよし)を擁して1929年(昭和4)4月、丸山定夫、薄田研二(すすきだけんじ)、山本安英(やすえ)、細川ちか子、久保栄(さかえ)らが結成。新興大衆のための進歩的演劇を志向し、『飛ぶ唄(うた)』『生ける人形』で旗揚げ公演を行う。小林多喜二(たきじ)原作『北緯五十度以北』上演に際しプロット(日本プロレタリア劇場同盟)の派遣員を受け入れることになり、1931年プロットに加盟、左翼劇場と並んで活動した。代表的公演は『何が彼女をさうさせたか』『母』『吼(ほ)えろ支那(しな)』など。1934年のプロット解散に際しては清算主義的な声明を出し、細川らは新設の新協劇団に参加した。やがて新協と並立するまでに成熟し、一時期を画した。この期には創立メンバーに加え、岡倉士朗、八田元夫(はったもとお)、永田靖(やすし)、本庄克二(ほんじょうかつじ)(東野英治郎(とうのえいじろう))らも活躍。『土』『綴方(つづりかた)教室』『浮標(ぶい)』のほかシェークスピア戯曲の上演が有名。1940年8月強制的に解散させられた。
[祖父江昭二]
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