●新軍【しんぐん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
新軍
しんぐん
Xin-jun; Hsin-chün
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世界大百科事典 第2版
しんぐん【新軍 Xīn jūn】

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日本大百科全書(ニッポニカ)
新軍
しんぐん
中国、清(しん)末に編成された中国最初の近代的軍隊。1894年、5000人、10営で編成した定武軍に始まり、日清戦争敗戦後、袁世凱(えんせいがい)が受け継ぎ、新建陸軍と改称して、天津(てんしん/ティエンチン)近郊の小站(しょうたん)で、ドイツの軍隊をモデルに本格的な建設を開始した。義和団事件後の清朝は、「新政」の要(かなめ)として騎兵、歩兵、工兵、輜重(しちょう)などの各兵種をもち、1万2512人からなる「鎮(ちん)」(師団相当)を全国で36編成することとした。国内各地に武備学堂(士官学校)を設立して、その卒業生ならびに留学生を士官とし、徴募する兵士にも、識字能力、体格、道徳その他一定の基準を設けた。辛亥(しんがい)革命当時までに13ないし14鎮建設され、そのうち袁世凱が掌握していた北洋新軍を中央軍、他を地方軍として清朝の支柱にしようとした。しかし、将兵に革命思想が浸透し、武昌(ぶしょう/ウーチャン)の新軍の蜂起(ほうき)が辛亥革命の発端となった。
[小島晋治]
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旺文社世界史事典 三訂版
新軍
しんぐん
日清戦争で従来の軍隊の無能が明らかになると,清朝は1895年,淮軍の一部を基礎に,天津郊外の小站 (しようたん) でドイツ式の近代軍隊の編成に着手。新軍編成の計画は全国的に続けられたが,袁世凱 (えんせいがい) の北洋新軍6鎮は最も早く編成され,彼の私兵としての北洋軍閥の母体となった。各省の新軍はその省の出身者で占められ,日本留学中に革命思想の洗礼を受けた将校も多く,武昌の新軍は1911年辛亥革命の口火を切った。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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