●方便【ほうべん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
方便
ほうべん
upāya
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デジタル大辞泉
た‐ずき〔たづき〕【方=便/活=計】
1 生活の手段。生計。
「此地に善き世渡の―あらば」〈鴎外・舞姫〉
2 事をなすためのよりどころ。たより。よるべ。
「言ふすべの―もなきは我が身なりけり」〈万・四〇七八〉
3 ようす。状態。また、それを知る手がかり。
「世の中の繁き仮廬(かりほ)に住み住みて至らむ国の―知らずも」〈万・三八五〇〉
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た‐どき【方=便】
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ほう‐べん〔ハウ‐〕【方便】
1 《〈梵〉upāyaの訳。近づく意》仏語。人を真実の教えに導くため、仮にとる便宜的な手段。
2 ある目的を達するための便宜上の手段。「うそも
3 (多く「御方便」の形で)都合のよいさま。
「でも、御―なものだ」〈藤村・新生〉
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た‐つき【方=便】
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世界大百科事典 第2版
ほうべん【方便】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
方便
ほうべん
サンスクリット語のウパーヤupāya(近づく、到達する意)の訳。仏教の教えや実践がむずかしくて、一般の人々に理解しがたく実行しがたいのを、彼らを教え導いて、仏教に親しみ、仏教の本旨に到達させるために考案された巧みな手段をいう。とくに仏教が民衆化した大乗仏教において、さまざまな方便が語られ、大乗仏教経典は「方便品(ほん)」を設けている例が少なくない。とくに『法華経(ほけきょう)』のそれは名高い。方便が非常に重要視されて、六波羅蜜(ろっぱらみつ)に次いで方便波羅蜜(はらみつ)がたてられることもあり、密教は方便を究竟(くきょう)(最高)とする。また中国仏教では、方便のあり方を種々に分類する。のち俗語に転化し、「嘘(うそ)も方便」などと、目的に対して利用される便宜的な手段、過渡的な方法をいい、日本語ではかならずしもよい意味だけに用いられるとは限らない。
[三枝充悳]
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精選版 日本国語大辞典
た‐どき【方便】
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ほう‐べん ハウ‥【方便】
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た‐ずか ‥づか【方便】
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