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施肥【せひ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

施肥
せひ
fertilization
植物の生育をよくするため,土壌肥料を施すこと。目的は,(1) 地力の維持,(2) 生産力の増加,(3) 収穫物の品質改良,(4) 病虫害予防。この目的を効果的にするために,作物特性気候土質,肥料の性質などの研究が農事試験場で行われている。第2次世界大戦までは人力施肥が多かったが,戦後農機具の発達に伴い動力用施肥機が普及している。施肥用の機械は肥料の種類によって,液肥施用機,堆肥施用機,粉末肥料散布機に大別される。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

せ‐ひ【施肥】
[名](スル)農作物などに、肥料を与えること。「早めに施肥しておく」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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し‐ひ【施肥】
[名](スル)せひ(施肥)

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日本大百科全書(ニッポニカ)

施肥
せひ

作物の生育をよくし収量を増加させることを目的として肥料を施すこと。その効果は、作物の種類や品種、土壌の性質や気象条件、病虫害の有無などによっても違ってくる。また使用される肥料の種類・施用量、施肥の時期や土壌中の施用位置、施肥回数などによっても大きく違ってくる。施肥を行う場合に忘れてはならない二つの原理がある。最少養分律(最少量の法則)と報酬漸減の法則である。前者は、作物が必要とする養分のなかで、その必要量に対しもっとも供給の少ない養分によって作物の生育や収量が支配されるという原理で、その養分のことを最少養分という。後者は、施肥量の増加によって作物の収量は増加していくが、その増収効果は施肥量の増加に伴ってしだいに小さくなるという原理で、このため最高収量をあげるための最大施肥量と最大収益をあげるための経済的施肥量との間に食い違いを生ずる。

 肥料のやり方を施肥法というが、施肥法は、それぞれの耕地が置かれているいろいろな条件に応じてもっとも適切に組み立てられなければならない技術でもある。したがって、この施肥技術は、土壌肥料や作物栽培の知識ばかりではなく、気象や経営などの知識を集めて初めて組み立てうる総合的技術である。施肥法は数多くあるが、そのおもなものを次に示す。

(1)全層施肥 水田の作土全層に窒素肥料が混和するように施す方法で、脱窒(窒素成分が窒素ガスとなって失われること)を防ぎ水稲の窒素吸収率を高めることができる。

(2)深層追肥 イネの出穂(しゅっすい)前35日ごろに水田の深さ12センチメートル程度の株間に施す追肥で、一般に固形の肥料が用いられる。水稲の安定多収が期待できる。

(3)全園施肥 成木果樹園で全園に肥料を散布後、軽く表土と攪拌(かくはん)混合する施肥法。

(4)輪状施肥 果樹で樹冠下に輪状に溝を掘って施肥し、土と混和後に覆土する局地施肥の一種。

(5)放射状施肥 株元を中心に放射状に穴を掘り施肥する方法で、果樹、樹木に適する。

(6)注入施肥 酸性土壌の改良のため、下層土まで石灰そのほかの改良資材を注入機を利用して入れる施肥法。

(7)肌肥(はだごえ) 種子を堆肥(たいひ)、下肥(しもごえ)、馬糞(ばふん)、金肥(きんぴ)などと一緒に混ぜて施す施肥法。

(8)側条施肥 機械に適した施肥法で水稲によく行われている。施肥同時田植機で、移植と同時に苗の横2~3センチメートルの位置に深さ3~5センチメートルの溝を切りながら、筋状に基肥を施用する施肥法で、肥料としてはペースト肥料と粒状肥料が用いられる。肥効も高く省力の効果も大きい。

(9)流入施肥 水田では多量の灌漑(かんがい)水が使われるので、この際に肥料もいっしょに流入して行う施肥法。一般に液肥を滴下して行うが、溶解が速く水中で分散しやすい粒状肥料を使った流入施肥も行われている。

(10)接触施肥 濃度障害がおこるので、一般に肥料は種子や根から離して施さねばならないが、コーティング肥料(被覆肥料)では接触させて施すことができ、肥料効率を格段に高めることができる。水稲の育苗箱などで行われている。

[小山雄生]

『安田環・越野正義編『環境保全と新しい施肥技術』(2001・養賢堂)』『武田健著『新しい土壌診断と施肥設計――畜産堆肥で高品質持続的農業』(2002・農山漁村文化協会)』『日本土壌肥料学会編『水田土壌の窒素無機化と施肥』(2003・博友社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

し‐ひ【施肥】
〘名〙 農作物、園芸植物などに肥料を施すこと。せひ。

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せ‐ひ【施肥】
〘名〙 こやしをやること。農作物などに肥料を施すこと。
※日本の下層社会(1899)〈横山源之助〉五「施肥 三十七銭五厘」

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