●日朗【にちろう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
日朗
にちろう
[没]元応2(1320).武蔵
鎌倉時代の日蓮宗の僧,六老僧の一人。 12歳で日蓮の弟子となった。日蓮の没後,身延山に正法院を営み,池上本門寺にある後の照栄院で没した。主著『本迹見聞』。
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デジタル大辞泉
にちろう〔ニチラウ〕【日朗】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
日朗 にちろう
寛元3年4月8日生まれ。日蓮門下六老僧のひとり。日朗門流の祖。はやくから日蓮に師事し,文永8年迫害をうけて投獄された。鎌倉妙本寺,武蔵(むさし)池上(東京都)本門寺,下総(しもうさ)平賀(千葉県)本土寺を拠点として関東に布教を展開した。元応2年1月21日死去。76歳。下総野手(千葉県)出身。俗姓は平賀。字(あざな)は大国。通称は大国阿闍梨(あじゃり),筑後房。号は正法院。著作に「本迹(ほんじゃく)見聞」など。
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世界大百科事典 第2版
にちろう【日朗】
鎌倉時代の日蓮宗の僧。日蓮の直弟。下総国野手(千葉県)に生まれ,平賀氏の出身と伝える。1254年(建長6)10歳で日蓮の弟子となり,筑後房,のちに大国阿闍梨(あじやり)と称した。1271年(文永8)の日蓮とその門弟への弾圧のおりには逮捕禁錮された。82年(弘安5)日蓮は本弟子として6人(六老僧)を指定したが,日朗もその一人に加えられた。日蓮の信奉者であった武蔵池上の池上氏と親しく,日蓮は池上氏の館で没したが,この地にやがて本門寺が創建され,日朗はこれを主管して,鎌倉比企谷(ひきがやつ)の妙本寺とともに,東国に師の教えを広める拠点とした。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
日朗
にちろう
(1245―1320)
鎌倉時代の日蓮(にちれん)宗の僧。日蓮六老僧の第二位。筑後房(ちくごぼう)、筑後殿とよばれ、大国阿闍梨(だいこくあじゃり)と称される。下総(しもうさ)(千葉県)能手(ので)の人。叔父日昭の縁で1254年(建長6)入門、以後師のもとを離れないで給仕し、日蓮佐渡(さど)配流のときは鎌倉長谷(はせ)の土牢(つちろう)(いまの光則(こうそく)寺)に投獄された。師孝第一と称される。日蓮身延(みのぶ)入山後は長老の日昭とともに鎌倉にとどまって松葉谷(まつばがやつ)の草庵(そうあん)を管掌し、また鎌倉比企谷(ひきがやつ)に妙本寺、武蔵(むさし)国(東京都)池上に本門寺を創立した。また、平賀(ひらが)(千葉県松戸市)の本土(ほんど)寺の開山に迎えられたが、自らは行かず、弟子の日伝を赴かせた。弟子の教育に努めて多くの人材(朗門の九鳳(くほう))を輩出したが、なかでも日像(にちぞう)は日蓮門下として初めて京都へ進出した。教団の護持、発展に尽くした功績は六老中第一。『五時系図』『玄旨御本尊添状(げんしごほんぞんそえじょう)』などの著作がある。
[浅井円道 2017年9月19日]
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367日誕生日大事典
日朗 (にちろう)
鎌倉時代後期の日蓮宗の僧
1320年没
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精選版 日本国語大辞典
にちろう ニチラウ【日朗】
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