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日本霊異記【にほんりょういき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

日本霊異記
にほんりょういき
平安時代前期の仏教説話集。「にほんれいいき」とも読む。薬師寺景戒著。3巻。弘仁年間 (810~824) 完成。書名を正しくは『日本国現報善悪霊異記』というように,善悪の行いが仏力によって現実に報われたことを語る説話を集成したもの。日本の仏教説話集としては最も早いもので,仏教文学に多大の影響を与え,思想史のうえでも重要な文献

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デジタル大辞泉

にほんりょういき〔ニホンリヤウイキ〕【日本霊異記】
平安前期の日本最古の仏教説話集。3巻。景戒(けいかい・きょうかい)著。弘仁14年(823)ごろ成立。異聞・因果談・発心談など116の説話を、日本風の漢文で記したもの。日本国現報善悪霊異記。霊異記。にほんれいいき。

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にほんれいいき【日本霊異記】

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世界大百科事典 第2版

にほんりょういき【日本霊異記】
仏教説話集。日本の説話文学集の始祖的作品。〈にほんれいいき〉とも呼び,正式書名は《日本国現報善悪霊異記(にほんこくげんぽうぜんあくりよういき)》,通称《日本霊異記》,略して《霊異記》ともいう。奈良薬師寺の僧景戒(けいかい∥きようかい)撰述。成立は最終年紀の822年(弘仁13)以後まもないころ,ただし787年(延暦6)には原撰本が成るか。上中下3巻に116条の話を収める。各巻にがあり撰述目的も記す。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

にほんりょういき【日本霊異記】
説話集。三巻。景戒編。822年頃成立。因果応報の仏教思想に基づいて、雄略天皇から嵯峨天皇の頃までの説話を漢文で著す。各段末に付する訓釈は、平安時代の国語資料として重要。正称、日本国現報善悪霊異記。霊異記。にほんれいいき。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

日本霊異記
にほんりょういき
平安初期の仏教説話集。正しくは『日本国現報善悪霊異記』。「にほんれいいき」とも読む。三巻。薬師寺の僧景戒(きょうかい)著。822年(弘仁13)ごろ成立。雄略(ゆうりゃく)天皇から嵯峨(さが)天皇までの説話116条を上・中・下三巻に分かち、年代順に配列する。各巻冒頭には序文を付す。所収話の多くは、書名に記されたごとく、善悪の応報を説く因果譚(いんがたん)である。
 上巻序文には、混迷する世相のなかで、応報の仮借なきありようを示すことで、人心の善導教化を図ろうとする著者の意図が明瞭(めいりょう)に述べられている。唐の唐臨『冥報記(めいほうき)』などの影響を受けて撰述(せんじゅつ)され、話型そのほかにこうした中国渡来の説話集との類縁を示すものも少なくない。しかし、所収話のすべては日本国のできごととして把握され、むしろ仏験の霊異がわが国にも及びえたことの不思議を随喜し、この国を天竺(てんじく)、唐土に比肩すべき土地として、矜持(きょうじ)とともにとらえようとする姿勢が顕著に現れている。これらの所収話の多くは、著者の生きた奈良朝末から平安初期の仏教界の最底辺に語り伝えられた話であり、説話の内部に著者の私度僧(しどそう)時代の布教体験が色濃く影を落としている。当時、私度僧の理想像であった行基(ぎょうき)を「隠身(おんしん)の聖(ひじり)」の顕現として高く評価していることも、そうした私度僧の信仰の実態を反映するものといえよう。一方、本書には、聖武(しょうむ)朝をわが国仏教史の頂点として位置づけ、中巻のすべてをこの時代の説話で埋めようとする姿勢もみいだされ、特異な歴史意識の現れをうかがうことができる。本書の説話には、前代までの神祇(じんぎ)信仰が仏教的な世界に包摂・同化される過程が鮮明に描き出されており、官寺仏教とは異なる民間仏教草創期の信仰の様態を知るうえで興味深い。
 現存するわが国最初の仏教説話集として、後の『法華験記(ほっけげんき)』『三宝絵詞(さんぼうえことば)』『今昔(こんじゃく)物語集』などに多大な影響を与えた。伝本には、真福寺本、興福寺本、前田家本、来迎(らいごう)院本などがあるが、その訓釈は、国語史の資料としても貴重である。[多田一臣]
『遠藤嘉基・春日和男校注『日本古典文学大系70 日本霊異記』(1967・岩波書店) ▽中田祝夫校注・訳『日本古典文学全集6 日本霊異記』(1975・小学館) ▽守屋俊彦著『日本霊異記の研究』正続(1974、78・三弥井書店)』

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精選版 日本国語大辞典

にほんりょういき ニホンリャウイキ【日本霊異記】
仏教説話集。「にほんれいいき」ともいう。三巻。薬師寺の僧、景戒撰。弘仁年間(八一〇‐八二四)頃成立。雄略朝から嵯峨朝に至る因果応報説話一一六篇を、ほぼ年代順に漢文体で記述。日本最古の仏教説話集。正称は日本国現報善悪霊異記。霊異記。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社日本史事典 三訂版

日本霊異記
にほんりょういき
平安前期,日本最古の仏教説話集
正しくは『日本国現報善悪霊異記』という。822年ころ成立。全3巻。奈良の薬師寺の僧景戒 (けいかい) の編著。仏教思想に基づく因果応報の説話が多い。唱導文芸で,『今昔物語集』などの説話文学の源流をなす。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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