●旧法党【きゅうほうとう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
旧法党
きゅうほうとう
Jiu-fa-dang; Chiu-fa-tang
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世界大百科事典 第2版
きゅうほうとう【旧法党 Jiù fǎ dǎng】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
旧法党
きゅうほうとう
中国の宋(そう)代に形成された官僚の政治的集団。第7代皇帝哲宗(在位1085~1100)朝の初め、宰相に就任した司馬光(しばこう)を中心に先代の神宗朝に施行した諸改革に逐一の批判を加え、可能な限りそれ以前の体制に復帰させようとしたが、すでに進行していた新しい官僚主義の流れを止めることはできず、政治的には挫折(ざせつ)した。しかし、同じく王安石と思想的に対立する程顥(ていこう)・程頤(ていい)兄弟が儒学に新しい息吹(いぶき)をよみがえらせたことから、新法党の蔡京(さいけい)一派の対外政策の失敗を機に大きく士人の心をつかみ、南宋の対金政策の推移とも絡んで、政界にうつ然とした勢力を醸成することになった。とくに慶元の党禁として知られる韓侂胄(かんたくちゅう)による朱熹(しゅき)(朱子)の学派の弾圧以後、かつて同じ運命にあった元祐(げんゆう)の党派として回顧され、改めて両者の親近性が確認された。伝統的秩序と人間関係を重視するこの党派は、政治的には久しく不遇であったとはいえ、やがて中国の歴史に一つの明確な理念を投影することになった。
[山内正博]
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旺文社世界史事典 三訂版
旧法党
きゅうほうとう
司馬光らが中心で,既得権益を守ろうとする地主・商人の華北出身者が多かった。王安石の失脚後,政権をとることもあったが,新法党との対立から政治的混乱を招き,国力を低下させた。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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