●明経道【みょうぎょうどう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
明経道
みょうぎょうどう
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デジタル大辞泉
みょうぎょう‐どう〔ミヤウギヤウダウ〕【明経道】
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世界大百科事典 第2版
みょうぎょうどう【明経道】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
明経道
みょうぎょうどう
大学寮の一学科であるが、一般科ないし予科的性格をもつ。中国の経学(けいがく)を修めるもので、職員令(しきいんりょう)に規定された400人の学生すべてがここに所属する。令制教官は3名、のち5名に増員された。『周易(しゅうえき)』『尚書』『周礼(しゅらい)』『儀礼』『礼記』『毛詩』『春秋左氏伝』『孝経(こうきょう)』『論語』などを学び、律令官人に必要な儒教思想を身につけることを求められた。学生はまず音博士(おんはかせ)について教科書の音読を学び、ついで博士、助教について講読を受けた。旬ごとに1日の休仮(暇)(きゅうか)を与えられたが、休仮の前日に博士の考試を受けねばならず、また1年の終わりには大学頭、助の試を受け、大義八条を問い、二経以上に通ずるものは官吏に推薦された。明経道を専攻的に学んだ著名人に空海、藤原三守(みもり)、忠貞王などがおり、空海の伝には、大学に経遊し、直講味酒浄成(うまききよなり)について『毛詩』『左伝』『尚書』を読み、岡田博士に『左氏春秋』を問うた、とある。9世紀段階までの明経道教官にはさまざまな卑姓出身者が知られるが、10世紀末になると中原、清原両氏が明経道博士家として固定してくる。
また学生は教官の経書講説を終えると式部省頭、助の試である明経試を受けることが令の規定であるが、10世紀初めに至ると、明経得業生(とくごうしょう)となったものが明経試を受けるのが原則となった。
[森田 悌]
『桃裕行著『上代学制の研究』(1947・目黒書店)』
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精選版 日本国語大辞典
みょうぎょう‐どう ミャウギャウダウ【明経道】
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旺文社日本史事典 三訂版
明経道
みょうぎょうどう
儒教の経書専攻で,科目は『周易』『尚書』『周礼 (しゆらい) 』『儀礼』『礼記』『毛詩』『春秋左氏伝』および『孝経』『論語』。令制では学生の必修科目であったが,平安中期には,明経道から分かれた紀伝道が発達したため,しだいに衰えた。
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