●易姓革命【えきせいかくめい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
易姓革命
えきせいかくめい
yi-xing ge-ming
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デジタル大辞泉
えきせい‐かくめい【易姓革命】
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世界大百科事典 第2版
えきせいかくめい【易姓革命 Yì xìng gé mìng】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
易姓革命
えきせいかくめい
中国数千年の歴史のなかで繰り返されてきた王朝交替のこと。王朝にはそれぞれ一家の姓があるから、王朝が変われば姓も易(か)わる(易姓)。徳を失って天から見放された前王朝を廃することは、天の命を革(あらた)める行為である(革命)。したがって、このような新王朝を創始する事業は「易姓革命」とよばれた。revolutionの訳語としての「革命」とは、いちおう別の概念とすべきである。
前の天子がその地位を自分の子孫に伝えずに、民間から人望の厚い人物を選んで譲る場合もあるが、天子が暴虐な場合は、天や民から見放されているにもかかわらず、その地位にしがみつく。そのような際には、新たに天命を受けた者が、暴虐な天子に対して武力行動を起こして打倒することも許される。こうした考え方は、周の武王が殷(いん)の紂(ちゅう)王を滅ぼしたいわゆる殷周革命のころからおこり、戦国時代の儒家孟子(もうし)は、これを易姓革命における禅譲(ぜんじょう)に対する、放伐(ほうばつ)として認めた。
易姓革命思想はのちに五行(ごぎょう)思想を加えて体系化され、王朝交替は五行(木・火・土・金・水)の運行に照応するものとされるようになった。この理論を利用して、禅譲形式で天子の地位を簒奪(さんだつ)した者に、前漢にかわった王莽(おうもう)(新)、後漢(ごかん)にかわった曹(そう)氏(魏(ぎ))、魏にかわった司馬(しば)氏(晋(しん))などがある。
[小倉芳彦]
『顧頡剛著、小倉芳彦他訳『中国古代の学術と政治』(1978・大修館書店)』
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精選版 日本国語大辞典
えきせい‐かくめい【易姓革命】
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旺文社世界史事典 三訂版
易姓革命
えきせいかくめい
殷の紂王 (ちゆうおう) を討って周を建てた武王の古伝説(殷周革命)にもとづき,孟子らによって理論化された。天子は民を治めることを天から託されているので平和裡に王位をゆずるべきで,もし民意に反した暴政を行って民心が離れるなど,天子の徳が衰えた場合は,天がその命を革 (あらた) めて別の姓をもつ有徳者に易 (か) えて治めさせるというもので,新しい王朝の成立を根拠づける伝統的政治思想となった。
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四字熟語を知る辞典
易姓革命
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