●易学【エキガク】
デジタル大辞泉
えき‐がく【易学】
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世界大百科事典 第2版
えきがく【易学 Yì xué】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
易学
えきがく
中国の儒教経典の一つ『易経(えききょう)』の解釈学。その古くは『春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)』『国語』の占筮(せんぜい)記事中にみられ、「八卦(はっか)」の象徴と数とを取り入れて解する。これを「象数易(しょうすうえき)」という。この系統に属するものが「彖(たん)伝」「象伝」「説卦(せっか)伝」である。「繋辞(けいじ)伝」は、「易」に哲学的根拠を与えようとするもので、むしろ、次の王弼(おうひつ)(226―249)の解の先蹤(せんしょう)をなす。漢代の易学者、ことに鄭玄(じょうげん)(127―200)、荀爽(じゅんそう)(128―190)、虞翻(ぐほん)(164―233)らは、さらに種々の「術」(往来(おうらい)、升降(しょうこう)、旁通(ぼうつう)など)を取り入れて解する。孟喜(もうき)(前1世紀)、京房(けいぼう)(前78―前37)らは、天文学を取り入れた「卦気、分卦直日(ぶんかちょくじつ)」を説くとともに、「天人相関」の立場から「災異(さいい)」を説く。この「象数易」は、経文の語をすべて「卦」の形から説こうとするもので、その説明が煩瑣(はんさ)なものとなったために、王弼は、「象、数、術」のほとんどすべてを捨て、経文の意味するところを読み取り、それを説いた。これを「義理易」という。「象数易」のまとまったものは『周易集解(しゅうえきしっかい)』で、各家の遺説がみられ、清(しん)朝の考証学者は精力的に「象数易」の遺説を収集し、解説した。「義理易」では、王弼の『周易注』があり、『周易正義』がそれを詳説する。朱熹(しゅき)(朱子、1130―1200)に『周易本義』があり、占筮を重視するとともに、「義理易」の伝統にも従いながら、「人事」を重視して解説する。また、文献批判にも鋭い説をみる。
[藤原高男]
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精選版 日本国語大辞典
えき‐がく【易学】
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