●時代精神【じだいせいしん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
時代精神
じだいせいしん
Zeitgeist
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
じだい‐せいしん【時代精神】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
じだいせいしん【時代精神 Zeitgeist[ドイツ]】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
時代精神
じだいせいしん
一般にはある時代の哲学、文学、芸術などの作品に共通するその時代の人間の精神態度。精神史のうえで、たとえばルネサンスの時代精神は何かといった形で問題にされる。
時代精神Zeitgeistということばは、ドイツではヘルダーが1769年に初めて使ったといわれており、ゲーテも『ファウスト』のなかなどで用いているが、時代精神を歴史の過程と結び付け、それを個々の人間精神を超えた普遍的世界精神が歴史のなかで自己を展開していく各過程でとる形態とみたのが、ヘーゲルであった。ヘーゲルはそれをさらに民族精神と結び付け、東洋、ギリシア、ローマ、ゲルマンの4段階に区分する。なおコントは、子供から大人に至る個人の精神の成長過程との類比で、古代から近世への人間精神の発展段階を神学的、形而上(けいじじょう)学的、実証的の3段階に分けたが、これも時代精神の一種の区分とみることができよう。また唯物史観の立場からすると、時代精神はイデオロギーであって、それはそれぞれの時代の経済的構造に依存していることになる。
ところでヘーゲルやコントにあっては、歴史の進歩とともに時代精神も進歩すると考えられているが、19世紀の歴史主義になると、時代精神はそれぞれの時代において完結した1回限りのものとされ、歴史における人類の進歩という思想は色あせ、それにかわって歴史的相対主義が登場する。
[宇都宮芳明]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
じだい‐せいしん【時代精神】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「時代精神」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●時代精神の関連情報