●曲阜【キョクフ】
デジタル大辞泉
きょくふ【曲阜】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
きょくふ【曲阜 Qū fù】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
曲阜
きょくふ / チュイフー
中国、山東(さんとう)省中央部の南寄りに位置する県級市。済寧(さいねい)地級市に属する。人口63万9000(2014)。周代の魯(ろ)国の都、あるいは儒教の生みの親である孔子(こうし)の生地として古くから知られる。周代の初期に周公旦(たん)の子伯禽(はくきん)がこの地に封じられて、殷(いん)の旧勢力の影響が強い東方への備えとしたところから始まると伝えられるが、さだかではない。いずれにしても周公旦をその祖とし、周文化をもっともよく伝える魯国の国都として、春秋から戦国時代にかけては伝統文化の中心地であった。孔子が生きた激動の時代に、伝統文化の生んだ周代の文物、制度の再生を願って、彼が私塾を建てて講じたのもこの地である。戦国末、楚(そ)に滅ぼされ(前249)、秦(しん)代では薛(せつ)郡の治所、漢代は魯県となり魯王の治所であった。城の遺跡が現市街の南西部に存在する。隋(ずい)代から県名が曲阜となり清(しん)末に及んだ。
現在の市街は明(みん)代の建設によるが、京滬(けいこ)線が町の北西部を走る一農村都市で、おもに小麦、コウリャンを産する。その一方で中心部には孔廟(こうびょう)(孔子廟)や孔子の子孫の住居である孔府、北郊には一族の墓所の孔林などがあり、中国有数の歴史的観光都市の一つである。
[春日井明・編集部 2017年1月19日]
世界遺産の登録
曲阜にある孔子ゆかりの史跡が1994年、ユネスコ(国連教育科学文化機関)により「曲阜の孔廟、孔林、孔府」として世界遺産の文化遺産に登録された(世界文化遺産)。
[編集部 2017年1月19日]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
きょくふ【曲阜】

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
旺文社世界史事典 三訂版
曲阜
きょくふ
Qūfù
出典:旺文社世界史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
小豆畑和之 石井栄二 今泉博 仮屋園巌 津野田興一 三木健詞
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル版 日本人名大辞典+Plus
曲阜 きょくふ
出典:講談社
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。
「曲阜」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●曲阜の関連情報