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書体【しょたい】

デジタル大辞泉

しょ‐たい【書体】
字体を基本とした文字の体裁。漢字楷書行書草書篆書(てんしょ)隷書など。活字では、明朝(みんちょう)体清朝(せいちょう)体宋朝体などや、欧文でのローマンイタリックなど。→活字書体
文字の書きぶり。書風。「書体にくせがある」

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

しょたい【書体】
文字には,それを書き表すとき同一文字においていろいろな様式字形をとることがあり,これを書体という。書体は字体と同じく使われる場合があるが,それを区別するために,字体は例えば,楷書の活字で宋朝(そうちよう)体,明朝(みんちよう)体,清朝(しんちよう)体などとあるような,同一書体中でのバリエーションと定義づける。ここでは中国に発生した漢字とそれをもとに日本で作られた仮名(かな)について論じる。
[秦始皇帝の文字統一]
 甲骨文の時代から現在に及ぶ漢字の書体の変遷を考えるとき,その流れを決定づけた事業として,その筆頭には秦始皇帝の文字統一をあげねばならない。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

しょたい【書体】
字体を実際の文字に書くときの様式。漢字の、楷書・行書・草書や篆書てんしよ・隷書など。活字の、明朝・ゴシック・アンチックあるいはイタリック・ローマン・ボールドなど。
文字の書きぶり。書風。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

書体
しょたい
文字の形体。一般に漢字,かなについていう。漢字成立の要素となる字形は,古代から後世にかけて時代によってその体裁が変化してきている。殷の甲骨文や周の鐘鼎文は,書風は変化しているが,まだ固定した書体を形成していない。春秋・戦国時代頃に行われた大篆になって,ようやく一種の書体をそなえるようになった。その頃の古い字体のものは古文と呼ばれる。秦代になって大を簡略化した小篆が生れ,秦から漢にかけて小篆がさらに簡略化されて隷書となった。隷書の字体が様式化されて前漢の中頃から八分 (はっぷん) が生じ,魏,晋の頃から八分体がさらに簡略になって今隷 (きんれい) と呼ばれる新しい隷書が生れた。これが次第に整備されて楷書となり,唐以後において正体としての楷書が確立した。また隷書の速筆から東晋の頃に行書が成立した。草書は本来篆書の草稿体,また隷書の草稿体としてできたが,漢代になって書体として成立し,八分から出た章草のような,波磔 (はたく) を伴う一体も行われるようになった。漢末の頃から今草 (きんそう) が生じ,唐代になると狂草が起り,芸術性を高めるようになった。別に意匠化された雑体書がある。また日本固有のかなにおいても,漢字の楷・行・草書に類する書体の区別がある。なお印刷術の発達に伴って活字では漢字,かなの明朝体ゴシック体など多くの書体があり,欧文書体でもローマン体,イタリック体,ゴシック体など各種の区別がある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

書体
しょたい
広義には世界各国で用いられる文字の表現形式をいうが、わが国では一般に漢字および仮名の楷(かい)、行(ぎょう)、草(そう)などの形態をいう。
 文字らしいものが現れるのは中国の黄河文明期であり、黄帝の時代に史官蒼頡(そうきつ)が鳥や木の枝などをかたどって文字をつくったのが始まりといわれる。しかし、これらはまだ文字というよりも符号に近いものであった。その後、殷(いん)代に殷文(亀甲(きっこう)や獣骨に鋭い器具で刻んだもので甲骨文ともいう)、周代には周文(鐘や鼎(かなえ)に筆で書いて彫ったもので、鐘鼎(しょうてい)古文ともいう)が現れ、文字らしい体裁ができた。さらに東周代には、石に刻まれた石鼓(せっこ)文が現れるが、宣王の時代に史籀(しちゅう)がつくった『大篆(だいてん)』という字書にこの文字の形式が用いられたため、大篆とも籀文ともいわれる。この大篆を筆写に便利に、点描を方正にしたものが小篆であり、これは秦(しん)の丞相(じょうしょう)李斯(りし)が始めたと伝えている。ついでこの時代に、始皇帝の罪を得た程(ていばく)が、獄中で大篆および小篆をさらに簡略化した文字をつくった。これが隷書(れいしょ)(古隷)で、ここに書体はいちおう確立したということができる。
 隷書は前漢・後漢(ごかん)を通じて長い間、通用文字になったが、漢代には新しい装飾的な波勢をつけたので、これを後世、漢隷または八分(はっぷん)といって古隷と区別し、今日では普通、隷書といえばこの八分をさす。この八分から史游(しゆう)によって章草という新しい書体がつくられ、これがしだいに進化して、漢代末期には現在用いられているような草書になったのである。
 また、後漢の初期には劉徳昇(りゅうとくしょう)によって行書がつくられ、同じく末期には楷書も生まれ、この楷、行、草の三つが今日用いられている基本的な書体となった。これらの書体は奈良時代に日本に伝わったが、この漢字の草書体を簡略化してつくられたのが仮名である。仮名の書体は平安時代に藤原行成(ゆきなり)によってその典型的なものができ、のち種々の改良が加えられて、日本特有の書体が生まれた。また、歌舞伎(かぶき)に用いられる勘亭流をはじめ、寄席(よせ)文字、相撲(すもう)文字、さらに活字に用いられているデザイン化された特殊な書体がみられるが、いずれもいままでの書体に変化を加えたものである。[小松茂美]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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図書館情報学用語辞典

書体
(1)手で文字を書くときに書き手が心に思い浮かべる,一貫した様式,特徴,構造をもつ文字の体系.理想的な文字体系としての書体を“script”,実際に書かれた文字を“handwriting”として区別する場合もある.活字書体と違い,歴史的な書体は徐々に,絶え間なく変化している.和文には楷書,隷書,行書,草書などがある.欧米には大文字体,アンシャル体,ゴシック体,ヒューマニスト体などがあるが,書体の分類・命名法には複数の流派がある.(2)出版関係では活字書体のこと.

出典:図書館情報学用語辞典 第4版
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精選版 日本国語大辞典

しょ‐たい【書体】
〘名〙
① 文字の書きざま。字の書きぶり。文字の体裁。書風。しょてい。
※同文通考(1711‐16)二「薩人書〈略〉これも肥人書の類にして薩摩人の用ひし書体なるよしいひ伝えぬ」
※草枕(1906)〈夏目漱石〉四「鉛筆だから、書体はしかと解らんが、女にしては硬過ぎる、男にしては柔か過ぎる」 〔晉書‐衛恒伝〕
② 漢字の種々の書き方。楷書・行書・草書・篆(てん)書・隷(れい)書などの総称。
※小学読本(1884)〈若林虎三郎〉二「此の書体を何と云ふや 此の書体は行書なり」 〔許渾‐贈河東虞押衙詩〕
③ 同じ文字を書き表わすときの、字形の様式。漢字の活字では、明朝(みんちょう)・清朝(しんちょう)・宋朝など、また、欧文で、ローマン・イタリックなどの区別。
④ 書物の体裁。編集の体裁。
※槐記‐享保一八年(1733)四月八日「百人一首と申すもの、書体の変りたるものなり。自らの筆にして、上は天智(てんぢ)よりして、下諸人に至り」
⑤ その人特有の文章の特色。
※日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉四「明恵上人のぼろぼろ草子、兼好法師の徒然草の如きは、議論も高尚にして如何にも手際なる書体なり」

出典:精選版 日本国語大辞典
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しょ‐てい【書体】
〘名〙 =しょたい(書体)
※授業編(1783)一「いづれの世いかなる人の書体(ショテイ)を学ばんも自由なり」

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パソコンで困ったときに開く本

書体
⇨フォント

出典:(株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本

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