@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

有効質量【ゆうこうしつりょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

有効質量
ゆうこうしつりょう
effective mass
結晶内の電子の実効的な質量。結晶内で周期的なポテンシャルの場にある電子のエネルギーはエネルギー帯をつくっているため,外力を受けたときに得る加速度は自由電子と異なる。一般に外力 f が加わっているときの加速度を f/m* と書くと,この m* が有効質量で,普通はテンソルである。エネルギー帯のエネルギーを波数 k の関数とすると,(1/m*αβ=(1/ℏ2)∂2E/∂kαkβ(α,β=xyz)で与えられる。ただし ℏ はディラック定数である。m* はエネルギー帯の上部では負になり,力と反対向きに加速度が生じる。一般に多体系の中でまわりの粒子から相互作用を受けている粒子の運動の記述に有効質量が用いられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ゆうこうしつりょう【有効質量 effective mass】
結晶内の電子の運動をきめる見かけの質量。バンド理論によれば,結晶内の電子は,構成原子からの力を受けるにもかかわらず,真空中の自由な電子と似た運動を行う。ただし,電場磁場などの力による加速の際,通常とは異なる質量をもつもののようにふるまう。これが有効質量で,通常の電子質量mと区別してm*という記号で表す。電子のその他の性質も,多くはこのm*によって支配される。m*の値はサイクロトロン共鳴などの実験によって測定される。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

有効質量」の用語解説はコトバンクが提供しています。

有効質量の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation