●服従【ふくじゅう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
服従
ふくじゅう
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
ふく‐じゅう【服従】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉プラス
服従
出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
ふくじゅう【服従】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
最新 心理学事典
ふくじゅう
服従
obedience
ミルグラムは,前述の実験場面で服従が生み出される過程について検討している。第1は社会文化的要因である。一般に人は社会化の過程で,権威(両親,教師,医師,警察官など)に服従すべきことを学習している。したがって,応募してきた参加者は,心理学の実験に参加する際にも,自分は信頼できる実験者の指示に従うべきであると考える傾向がある。第2に,実験場面においては,さまざまな拘束要因の影響により,権威の命令に背くことが困難になる。たとえば,一定の報酬のもとで実験に参加することを了解しているので,参加者は,自ら中止を申し出ることは礼を失すると考えてしまう。また,しだいに強い電気ショックを与えるという手続きによって,参加者はしだいに自分の行為を正当化するようになる。第3は代理状態agentic stateへの移行である。これは,他人の要望を遂行する代理人と自らをみなしている状態を指す。代理状態においては,権威の指示にのみ注目し,権威が提供する行為の定義(心理学実験における実験者の役割)を受け入れ,それに伴って自らの行為に責任を感じることが少なくなる。また,他者を傷つける行為を実践しても,自己像を傷つけることがない。
軍隊や企業など現実社会における階層的社会システムの中では,権威への服従への圧力はさらに強く働き,またその影響も甚大である。服従の研究は,戦争における上官の命令による一般市民への攻撃をはじめ,航空機のコクピットにおける機長や,医療場面における医師など,権威が強すぎることの否定的側面とその心理的メカニズムを理解するうえで重要な貢献をしている。
〔安藤 清志〕
出典:最新 心理学事典
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「服従」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●服従の関連情報