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木タール【もくタール】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

木タール
もくタール
wood tar
木材の乾留により得られる2層の液体のうちの下層部のもので,沈底木タールまたは重木タールともいわれる。黒褐色粘稠な液体で,成分は原木の種類,操作法,装置などによって異なるが,フェノール類をはじめ多くの化合物から成っている。分留してクレオソート軽油重油ピッチなどに分け溶剤燃料防腐剤などに利用されたが,現在はこのような利用法はほとんど行われていない。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

もく‐タール【木タール】
木材の乾留で生じる黒褐色の油状物質アルコール芳香族炭化水素フェノール類などを含む。溶剤・燃料・防腐剤などに用いるほか、精製して薬用クレオソートを得る。

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世界大百科事典 第2版

もくタール【木タール wood tar】
木材乾留や製炭のとき発生するガスを冷却すると液状物が生ずるが,そのうち木酢液をとった残りである。広葉樹木タールの場合,軟ピッチ65%が主成分で,重油(比重1.04)10%,軽油(比重0.97)5%などが含まれる。これらは木材に存在したものではなく,木材成分が熱で分解し,一部はさらに重合して生じたものである。重油のうち200~220℃で蒸留される部分(比重1.03~1.09)はグアヤコールなどフェノール成分の混合物で,クレオソートと呼ばれている。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

木タール
もくたーる
wood tar

木材を乾留して得られる液体を静置すると二層に分かれるが、そのうちの上層を木酢(もくさく)といい、下層の黒褐色の粘液を木タールという。木タールは上層の木酢に一部溶けているが、これは可溶性木タールまたは軽木タールといい、これに対し下層の木タールは重木タールという。木タールの主成分は、フェノール、クレゾール、グアヤコールなどのフェノール類、酢酸メチルなどのエステル、バレルアルデヒド、プロピオンアルデヒドなどのアルデヒド、そのほかアルコール、ケトン、塩基、フラン、ラクトンなど多種類の化合物を含んでいる。古くは分留して、軽油、重油およびピッチなどに分け、軽油は溶剤や燃料に供し、重油は防腐剤に供したり、あるいはこれからクレオソートを製造したりしたが、現在はまったく行われていない。

[中原勝儼]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

もく‐タール【木タール】
〘名〙 (タールはtar) 木材を乾留したとき得られる液体のうち下の層のもの。黒褐色で粘り気が高く、一部は木酢液にとけこんでいる。アルコール、エステル、フェノール、ピリジンなどを含み、分留して、溶剤・燃料・防腐剤などに利用される。〔舶来語便覧(1912)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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