●木曾川【きそがわ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
木曾川
きそがわ
長野県南西部にある鉢盛山 (2447m) に源を発し,長野,岐阜両県を南西に流れ,岐阜市南部から南に流れを変え,愛知,三重県の県境付近で伊勢湾に注ぐ川。全長 227km。飛騨山脈,木曾山脈の間を峡谷をつくって蛇行,途中木曾谷の「寝覚ノ床」,恵那市北方の「恵那峡」,美濃加茂市東方の「蘇水峡」,犬山市北部の「日本ライン」など多くの峡谷美をみせる。濃尾平野に入って,笠松から下流は天井川となり,河口付近で長良川,揖斐川とともに輪中地帯を形成する。江戸時代の木曾五木の筏流しは有名。 1919年頃からダムの建設が相次ぎ,幹線延長 113kmの愛知用水が 61年通水し,発電,灌漑,上水道,工業用水など多目的に利用されている。おもな支流に王滝川,付知川,飛騨川などがある。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
きそがわ【木曾川】
飛驒山脈の南部,長野県の鉢盛山(2446m)を水源とし,ほぼ南西方向に流れ伊勢湾に注ぐ川。流域面積9100km2,幹川流路延長227kmにおよび,王滝川,付知(つけち)川,飛驒川などの大支流が本流右岸に流入する。上流では寝覚ノ床,恵那峡,日本ラインなどの峡谷をつくり,下流では扇状地,三角州からなる濃尾平野を形成している。濃尾平野は東高西低の地形をなし,木曾,長良,揖斐(いび)の3河川が集まる西濃地方には,洪水の被害を避けるために宅地や耕地のまわりに堤防をめぐらした輪中(わじゆう)集落が卓越する。
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
精選版 日本国語大辞典
きそ‐がわ ‥がは【木曾川】
飛騨山脈南部の鉢盛山に発し、長野、岐阜、愛知、三重の四県を流れて伊勢湾に注ぐ川。上流は木曾谷の渓谷を、中流は日本ラインなどの景勝地をつくる。豊富な水資源は、電力、農業その他多目的に利用される。全長約二三〇キロメートル。
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「木曾川」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●木曾川の関連情報