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末子相続【まっしそうぞく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

末子相続
まっしそうぞく
「ばっしそうぞく」ともいう。親の財産,身分,祭祀権などを末子相続する慣行。財産を相続するという点だけからみれば,子供が次々に独立していくにつれて分家させるのであるから,分割相続をとる場合が多い。この制度は古代社会に広く行われていたが,日本では西日本各地,特に九州およびその周辺の島々で行われてきた。遊牧民族の間では牧地の利用が自由である場合 (たとえばモンゴル人) ,農耕民族の間では所有地の狭い場合 (たとえばスマトラのヨガ族など) に,この制度が継承されている。

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デジタル大辞泉

まっし‐そうぞく〔‐サウゾク〕【末子相続】
末子が単独で財産や地位を相続すること。西日本の農漁村や中央アジア・モンゴルの遊牧民などにみられる。ばっしそうぞく。

出典:小学館
監修:松村明
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ばっし‐そうぞく〔‐サウゾク〕【末子相続】

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世界大百科事典 第2版

まっしそうぞく【末子相続】
家長としての地位やさまざまな財産を末子が相続継承する方式を一般的に末子相続(ばっしそうぞくとも読む)という。末子相続は世界的にみれば,ヨーロッパ,中央アジアの遊牧民,北東アジアの狩猟民東南アジアの農耕民などに点々と行われているが,日本では西南日本村落で主に行われている。 日本における末子相続の具体的方法はかなり複雑である。最も多いのは子どもたちのうち長男からに分家して,最後に残った末子が相続する方法であり,このほかには一度分家や転出した末子がふたたび両親のもとにもどって相続する方法もある。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

ばっしそうぞく【末子相続】

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

末子相続
まっしそうぞく

成人した兄弟(姉妹)の最若年者が財産、地位を相続、継承すること。「ばっしそうぞく」とも読む。兄たちが次々に独立したあと、末弟が親と同居し、両親を扶養する形をとることが多い。英語のultimogenitureは、19世紀末のイギリスで相続法用語に採用されたが普及しなかったのに対し、日本では長男子相続慣行に対置すべき民俗として注目された。末子相続が一社会内で一般化するにはその社会の多数の家族で複数の男子が成人する必要がある。人口の停滞的な前近代社会では一家族当りの成人する男子が1人前後だったから、子供の多い一部の重婚的富裕世帯以外では末子を選ぶ意味はなく、一般に平均寿命も短く、兄たちの独立後に両親が生存する確率も小さかったので、末子相続を考えにくい。これに対して、一家族当りの成人する男子数が増加し、平均寿命が延びて、兄たちの独立後も両親が生存しやすかった近代初期の人口急増過程には末子相続が増加する条件があった。また、普通は兄たちに不動産を分与するので不動産権がやや不明確で分与操作の容易な移動畑農耕民、遊牧民に末子相続が多い傾向もある。瀬戸内、九州各地などの農漁村に末子相続が多かったのも、小面積で主食を確保できたサツマイモ地帯では、不動産分与が容易だったことと関係するのかもしれない。断片的末子相続事例は、日本でも近世前半までみられた男子均等分割相続と、早婚の両親が若い末子を扶助する傾向とが複合した偶発的事例であろう。

[佐々木明]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ばっし‐そうぞく ‥サウゾク【末子相続】
〘名〙 末子が家督を相続する制度。まっしそうぞく。

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まっし‐そうぞく ‥サウゾク【末子相続】
〘名〙 相続の一形態で、末子が家督を相続する制度。長野県諏訪地方、和歌山県雑賀崎、高知県土佐郡などで行なわれたものが名高い。ばっしそうぞく。

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旺文社日本史事典 三訂版

末子相続
まっしそうぞく
末子が親の地位・財産・祭祀権などを継承すること
長子相続に対するもの。5世紀ごろまで大王位にも末子相続が認められている。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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