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本草綱目【ほんぞうこうもく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

本草綱目
ほんぞうこうもく
Pên-ts`ao Kangmu
中国,明の学者李時珍が編集した本草学の集大成書。 52。李時珍は従来本草書の知識を集めるとともに,実地見聞により,30年の苦心を経て約 1900種の薬用植物,動物,鉱物などについて,16綱 63目に分けてその産地,性質,製薬法,効能などを解説し,また従来の説に対する批判を加えて,万暦6 (1578) 年頃に一応完成したが,その後も増補訂正が続けられ,没後の同 24年頃刊行 (金陵本) 。次いで同 31年再び刊行された (江西本) 。日本には慶長 12 (1607) 年までに渡来した。

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デジタル大辞泉

ほんぞうこうもく〔ホンザウカウモク〕【本草綱目】
中国、明代の代表的な本草学研究書。52巻。李時珍著。1596年刊。動物・植物・鉱物約1900種について、名称・産地・形態薬効・処方例などを記述し、歴代本草学を集大成したもの。日本には慶長12年(1607)伝来

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世界大百科事典 第2版

ほんぞうこうもく【本草綱目 Běn cǎo gāng mù】
中国,明代の李時珍古今の本草書,その他の文献によって集大成した52巻の薬物書。刊行は1596年ころ。巻1,2は序例(総論)で,巻3,4は百病主治として病症ごとに有効薬を並べている。巻5以下の各論では薬物の起源によって分類しているが,《証類本草》より細かく分けている。個々の薬物(1892種を収載する)については釈名(別名および名称の由来),集解(産地,性状など),正誤修治(調製加工法),気味,主治(薬効),発明(薬理説),附方の項に分けて諸家の説と自説を記述している。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ほんぞうこうもく【本草綱目】
本草書。明の医学者李時珍の著。五二巻付図二巻。1596年頃刊。1890種余りの薬物を従来の三品分類を排し、動植鉱物といった分類に従い一六部六〇類に配列して解説。博物学的傾向が強い。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

本草綱目
ほんぞうこうもく
中国の本草書。明(みん)代の医師李時珍(りじちん)が著した。李時珍の家系は代々が医師で、彼は幼少のころから自然に親しみ、山野を巡っていた人で、好んで医薬の勉強に励み、22、3歳のころに医家を継ぎ、名医の評判が高く、招かれて北京(ペキン)や武昌(ぶしょう)で宮中医を数年務めた。しかし、性にあわず、以後、各地を旅行しながら、その地方独自の単方(民間療法)を調査して回った。『本草綱目』の著作を始めたのは35歳ごろといわれ、その完成に26年間を費やしている。内容は、全52巻、収載薬品数は1903種に及ぶ膨大なものである。宋(そう)代までの主流本草は、その時代までの本草書の記載内容を忠実に再現しているのに対して、『本草綱目』は時珍がこれらを部分引用、あるいは加筆しているため、その評価はよいものばかりではないが、「時珍曰(いわく)」として述べられている文章は、時珍自らが各地を回って実地見聞した内容であり、明代の薬物を研究するうえできわめて価値がある。また薬図のなかには時珍の説と一致しないものもあるが、これは薬図の多くを弟子たちが描いたためである。『本草綱目』の初版は「金陵本」とよばれるもので、1596年(万暦24)に出版されたとされる。現在、中国には伝本はない。日本には1607年(慶長12)に渡来、林羅山が長崎で入手し、幕府に献本している。以後、日本の本草学は本書の影響を強く受けており、その内容は民間療法のなかにも生きている。現在、各種の版本になる『本草綱目』を入手することができるが、薬図については張紹棠(しょうどう)味古斎刊本(張刊本)以後は、大半が『植物名実図考』のものと改められた。1975~1981年にかけて、中国で『本草綱目』の第二版である「広西本」を底本とした詳細な校点本(簡体字版)が刊行されたが、本書には「金陵本」とほぼ同様の薬図が載せられている。また日本語完訳本としては白井光太郎(みつたろう)監修による『頭註・国訳本草綱目』(1929~1934)があり、さらに本書の新注増補版(1973~1978)が刊行され、1979年(昭和54)には「金陵本」の附図が影印出版されている。[難波恒雄・御影雅幸]

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精選版 日本国語大辞典

ほんぞうこうもく ホンザウカウモク【本草綱目】
中国の本草書。五二巻。明の李時珍撰。万暦二四年(一五九六)刊。宋の「証類本草」や梁の陶弘景の「名医別録」などの本草書を整理し、薬の正名を綱、釈名を目として、薬となる品目一九〇三種を分類し、産地・形状・処方などを記した書。日本には慶長一二年(一六〇七)伝来、日本の本草学に大きな影響を与えた。

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