●本行【ほんぎょう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
本行
ほんぎょう
日本演劇および音楽の用語。歌舞伎または三味線音楽およびその囃子において,先行原作または原曲を移入したものである場合,そのもととなっているもの,あるいはそれによる演出をいう。だいたいは能から出たものをいうが,人形浄瑠璃から出たものについてもいう。歌舞伎囃子では,能と同様の囃子を「本行」といい,歌舞伎独自の囃子を「本来」ということもある。なお直接に能から出たものでなくても,能楽的な演出による場合,「本行がかり」という。
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デジタル大辞泉
ほん‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【本行】
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精選版 日本国語大辞典
ほん‐ぎょう ‥ギャウ【本行】
〘名〙
① 仏語。仏のさとりを開くための本となる修行。仏の成仏以前の修行。
※法華義疏(7C前)一「従二供養一以下嘆レ行。供養無量百千諸仏者。出二其行本一。於諸仏所殖衆徳本者。正嘆二本行一。此二句正嘆レ行」
② 仏語。菩薩の七地までの修行をいう。
※維摩経義疏(613)序品第一「大智是八地以上智。本行謂七地以下」
③ 元になった作の意で、歌舞伎に移入した作に対する原作の能・狂言、または、人形浄瑠璃の丸本をさす。たとえば、「勧進帳」は、能の「安宅」を本行とする。本業。
※歌舞伎・四天王櫓礎(1810)大切「『遠近の、たつきも知らぬ山中に、我もや友と呼子鳥』ト本行の次第になり」
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ほん‐こう ‥カウ【本行】
〘名〙 自分の所属している、この銀行。当行。
※朝野新聞‐明治一〇年(1877)一二月一二日「本行にては頭取毛利元徳君始め役員尽く出席有て」
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