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本質【ホンシツ】

デジタル大辞泉

ほん‐しつ【本質】
物事の根本的な性質・要素。そのものの、本来の姿。「本質に迫る」「本質を見きわめる」
哲学で、存在するものの基底・本性をなすもの。
㋐偶有性に対立し、事物に内属する不変の性質。
㋑実存に対立し、そのもののなんであるかを規定し、その本性を構成するもの。
論理学で、思惟の対象を定義する諸限定。類・種のごとき普遍をさす。→実体属性本体

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

ほんしつ【本質】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ほんしつ【本質】
物事の本来の性質や姿。それなしにはその物が存在し得ない性質・要素。 問題の-を見誤る
ラテン essentia; ドイツ Wesen
伝統的には、存在者の何であるかを規定するもの。事物にたまたま付帯する性格に対して、事物の存在にかかわるもの。また、事物が現に実在するということに対して、事物の何であるかということ。
ヘーゲルでは、存在から概念に至る弁証法的発展の中間段階。
現象学では、本質直観によってとらえられる事象の形相。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

本質
ほんしつ
essence 英語 フランス語
Wesenドイツ語
事物が一定の事物である限りで、その事物を他の事物とは異なる当の事物として成り立たせている、その事物に固有の存在をいう。これに対して、その事物について、ときとしてあることではあっても、いつもかならずあるわけではなく、あってもなくてもよいようなことは「付帯性」symbebkos(ギリシア語)、accidentia(ラテン語)である。本質が事物の本来の成り立ちである点からは、本質は事物の「本性(自然性、成り立ち)」physis(ギリシア語)、natura(ラテン語)である。また、その意味で、事物の存在を規定する原因である。
 アリストテレスは、「それは何であるか」という問いによって問われるものを事物の「本質」ti estin(ギリシア語)とし、また、これがその事物の存在そのものであるという意味で、これを事物の「実体」sia(ギリシア語)とよんだ。それは事物の「定義」horismos(ギリシア語)、definitio(ラテン語)のとらえるものである。したがって、それは、個々の事物が属する種に属する多くの事物に共通な共通性であるが、この共通性は個々の事物から離れて、それ自体として存せず、個々の事物のうちにあって、この事物の存在を構成するものであるとした。本質が事物のもともとの「成り立ち」として事物の持続性、本来性を表現するものとしては、それは「(事物の)もともと何であったか」ti n einai(ギリシア語)ともいわれる。これに対して、この語のラテン語訳であるessentiaはesse(存在する)に由来する語で、「まさにそれであるところのもの」の意味である。本質は類と種差によって定義される。たとえば、人間の本質は「人間性」であり、これは「理性的動物」として定義される。
 中世では、神においては、その本質quid estはその存在quod estと区別されぬものとされ、その他の事物においては、これらが区別され、それぞれの事物は固有の本質をもち、これに「存在」esseの働きが賦与されて、現実に存在するものとなるとされた。この本質と存在の区別は現代の実存主義哲学の一つの源泉である。近世科学において、事物の存在がその定義にしたがって実体としてとらえられることなく、その偶有的な働きにおいて機能としてとらえられるようになってから、本質の概念は不明確になった。[加藤信朗]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ほん‐しつ【本質】
〘名〙
① その物のもっている本来の、独自の性質。本性。
※米沢本沙石集(1283)一「内証自性会の本質(ホンシツ)をうつして」
※改正増補物理階梯(1876)〈片山淳吉〉下「然れども其本質に於ては〈略〉未だ詳明なる確説を得ずして」 〔薛道衡‐昭君辞〕
学で、一時的偶然的に事物に付着するような偶性に対して、当の事物そのものの基本的性質。そのものが何であるかという問いに対する定義によって表わされる内容。論理学では、定義を構成する類、種などの普遍を一般的にさす。〔哲学字彙(1881)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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