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【じょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


じょう
大宝・養老律における五刑一種杖刑は『隋書』倭国伝にみえるから,大化以前から存在していたが,それが成文化されたのは大宝律以降である。律令制の杖は,長さ3尺5寸 (約 103cm,大宝では3尺6寸〈約 106cm〉) ,太さ上部4分 (約 1cm強) ,尾部3分 (約 1cm弱) の杖をもって,60から 100にいたる数を臀部に打つものである。明治初年の刑法典新律綱領』にも正刑の一つとして採用されたが,明治5 (1872) 年それにかわり懲役刑が行われることとなった。 (→ )  

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デジタル大辞泉

じょう〔ヂヤウ〕【×杖】
律の五刑の一。つえで罪人を打つ刑。その数60回から100回まで10回刻みの5等級に分かれ、笞(ち)より重く、徒(ず)より軽い。杖刑。杖罪
中世田地の面積の単位。1杖は1段(たん)の5分の1で72歩。丈。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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じょう【杖】[漢字項目]
人名用漢字] [音]ジョウ(ヂャウ)(呉) [訓]つえ
つえ。「戒杖鳩杖(きゅうじょう)錫杖(しゃくじょう)
棒で打つ。「杖刑
[名のり]き・もち
[難読]虎杖(いたどり)毬杖(ぎっちょう)

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つえ〔つゑ〕【×杖】
歩行の助けとして手に持つ竹や木などの棒。「をつく」
頼りとするもの。「長兄をと頼む」
古代、杖罪(じょうざい)の罪人を打つ刑具。長さ約1メートルの竹。
古代の長さの単位。後世の約1丈(約3メートル)に近い。
中世の田積の単位。1段の5分の1、すなわち72歩。じょう。
[下接語]藜(あかざ)の杖鳩(はと)の杖(づえ)息杖卯(う)杖鹿(かせ)杖粥(かゆ)杖金剛杖探り杖仕込み杖尺杖撞木(しゅもく)杖側(そば)杖面(つら)杖人杖方(ほう)杖頰(ほお)杖松葉杖弓(ゆん)杖

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世界大百科事典 第2版

つえ【杖】
荷重を支え,歩行補助の目的で使用される歩行用具。登山などを含め,いろいろな場合に用いられる。まず筋力低下や脳卒中などの麻痺による歩行障害や,そうした際の歩行訓練で用いられるリハビリテーション用の杖について述べると,1本を一側に使用することも,2本を用いて両側上肢で支えることもある。杖には種々のものがあり,松葉杖,ロフストランド杖,カナダ杖,T杖がよく使われる。杖は効率よく,しかも安全に歩行するために正しい長さに調節して用いる必要がある。

出典:株式会社平凡社
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じょう【杖】

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日本大百科全書(ニッポニカ)


つえ

歩行のための補助道具。普通は木や竹でつくった細長い棒で、老人をはじめ、身体障害者、旅行者、登山者、行商人などの長い歩行や重い荷物の運搬に用いられる。材料には竹、籐(とう)などの軽いものから、桑、シュロチク、アカザ、また用途によって堅木(かたぎ)、鉄なども使用される。

 杖は古くは神の依代(よりしろ)としての性格をもっていたが、やがて神の持ち物とされ、下っては権力者の権威の象徴や護身用としても利用されるようになった。しかし、杖は古代からもっぱら老人の道具として用いられてきたもので、とくに杖の頭部にハトの彫り物のある鳩杖(はとのつえ)は、奈良時代以後、70歳以上の高位者に朝廷から下賜され、これは宮中杖(じょう)の名で第二次世界大戦前まで行われていた。また鹿杖(かせづえ)は杖の頭部が二またになったもので、撞木杖(しゅもくづえ)ともよばれ、とくに盲官がこれを持つことを許された。これに対して、僧侶(そうりょ)の持った杖は錫杖(しゃくじょう)で、これは頭部を塔婆(とうば)にかたどり、数個の鐶(かなわ)をかけ、地を突くたびに鳴るので、声杖(せいじょう)ともいわれた。金剛杖(こんごうづえ)は修験者(しゅげんじゃ)の携行するもので、八角または四角の白木の杖である。また朝廷では、正月の卯(う)の日に悪鬼を払う卯杖(うづえ)を、大舎人(おおとねり)寮・諸衛府(えふ)などから、天皇、中宮、東宮に献上することが行われた。これは中国の風習を採用したもので、梅、桃、ツバキ、柳などの木を長さ五尺三寸(約160センチメートル)に切り、3本ずつ束ねて献上した。さらに正月15日の小正月(こしょうがつ)に行われた粥杖(かゆづえ)は、粥を炊くのに用いた木の燃えさしを削り、これで新嫁や子のない女の腰をたたくと、子供が生まれると信じられ、上下にわたって行われた。

 このほか、杖は、古代から笞(ち)・杖(じょう)など杖罪の者を打つ刑具としても使用され、戦国時代、武将の用いた鉄の杖あるいは六角の杖も、刑具の一種であった。息杖(いきづえ)は駕籠(かご)かきなど重荷を担ぐ者が持つ杖で、休息するとき、その担う物を支えるのに用いた。近世に入ると、桑の木の杖をつくと養生によいといわれ、桑杖(くわづえ)が流行した。杖はしだいに実用性を離れ、一種のアクセサリーとなり、元禄(げんろく)(1688~1704)のころには、細身の竹杖が余情杖(よじょうづえ)、化粧杖(けしょうづえ)などとよばれ、洒落(しゃれ)者や遊里通いの若者に愛用された。やがて明治維新になり、廃刀令が出ると、刀にかわって杖を持つ風を生じ、杖の中に刀を仕込んだ仕込杖が壮士などに盛んに用いられた。洋風のステッキstickが流行するようになったのは1887年(明治20)前後のことで、ほかに身体障害者のための松葉杖や盲人用の白い杖などもある。

[宮本瑞夫]

伝説

一方、杖に関する伝承もいろいろある。弘法大師(こうぼうだいし)など高僧・英雄の立てた杖が成長して大樹になるという杖立(つえたて)伝説は、杖銀杏(いちょう)、杖梅、杖桜、杖竹、杖杉など全国にその例が多い。これは、地に杖をつくと清水(しみず)がわいたという湧水(わきみず)伝説を伴うこともある。また旅人が杖を捧(ささ)げて行旅の安全を祈るといわれる杖地蔵や、地獄の獄卒が鉄杖で罪人を呵責(かしゃく)するという伝説などさまざまある。

[宮本瑞夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

じょう ヂャウ【杖】
〘名〙
① つえ。
※菅家文草(900頃)二・賦得春深道士家「杖新裁、符旧撼桃花
② 律で五刑の一つ。杖で罪人をうつ刑罰。杖刑。杖罪。
※律(718)五罪「杖罪五〈杖六十贖銅六斤 杖七十贖銅七斤 杖八十贖銅八斤 杖九十贖銅九斤 杖一百贖銅十斤〉」
③ 杖術の武器として用いる長さ約一・三メートルの樫の棒のこと。
④ 中世、田地の面積の単位で、普通、一段の五分の一(七二歩)をいう。つえ。
※遠江国御神領記‐弘安七年(1284)四月一二日・定永財沽却渡畠地立券文事「在下粟野村内字桑原垣二段壱杖中内彌陀寺敷地」

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旺文社日本史事典 三訂版


じょう
律令刑罰の一つ。➡ 五刑

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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