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東京物語【とうきょうものがたり】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

東京物語
とうきょうものがたり
日本映画。松竹 1953年作品。監督小津安二郎脚本野田高梧小津安二郎。主演笠智衆東山千栄子原節子。上京して子供たちを訪ねて回った老夫婦が,実の子ではなく戦した息子のやさしさに触れて帰郷し,その直後老妻が死ぬまでを描いた作品。日常を淡々と描きながら人生や家族を観照する小津映画の一つの到達点を示す。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

とうきょうものがたり〔トウキヤウものがたり〕【東京物語】
小津安二郎監督による映画の題名。昭和28年(1953)公開。老夫婦の東京旅行を通じて、家族のきずなとほころび、老いや死の問題を淡々と描く。

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デジタル大辞泉プラス

東京物語
1953年公開の日本映画。監督・脚本:小津安二郎、脚本:野田高梧、撮影:厚田雄春。出演:原節子、笠智衆、香川京子、山村聡、三宅邦子、安部徹、杉村春子ほか。第8回毎日映画コンクール女優助演賞(杉村春子)受賞

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

とうきょうものがたり【東京物語】
小津安二郎監督の1953年松竹大船作品。白黒スタンダード。脚本は監督自身と名コンビの野田高梧,撮影は《戸田家の兄妹》(1941)以来常連の厚田雄春,音楽はこの作品から常連になる斎藤高順。地方から上京した老夫婦(笠智衆,東山千栄子)が血縁の子どもたちの家に快く迎えられず,逆に戦死した息子の嫁(原節子)にもてなされるという題材は,アメリカ映画《明日は来らず》(レオ・マッケリー監督,1937)に想を得たものといわれるが,召集中の小津はその映画を見ておらず,それは野田高梧の脚本に影響を与えたにとどまる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

東京物語
とうきょうものがたり

日本映画。1953年(昭和28)公開の松竹作品。監督小津安二郎(おづやすじろう)。脚本小津安二郎・野田高悟(こうご)。笠智衆(りゅうちしゅう)と東山千栄子(ちえこ)が演じる尾道(おのみち)に暮らす老夫婦が、息子や娘たちに会うために東京にやってくる。子供たちは両親を温かく迎えるが、親が期待していたほどではなく、ときにはちらっと、邪魔にするような風情も感じさせる。結局一番親身になって世話をしてくれたのは、原節子が演じる、戦死した次男の嫁だった、という物語である。一見堅固な家族が徐々に崩れてゆく不安と、家族愛を維持したいという願いが描かれる。これらは小津安二郎の全作品に一貫する主題だが、『東京物語』はその集大成ともいえる作品である。画面の隅々まで厳密に一定のスタイルで構成され、見事に情感をコントロールした演出によって、普通の人々がそれぞれ実に愛すべき良き人々として、見る者の心に刻み込まれる。世界的に徐々に知られていき、いまでは世界映画史上でも屈指の名作の一本と認められている。

[佐藤忠男]

『井上和男編『小津安二郎作品集4』(1984・立風書房)』『山内静夫編『小津安二郎名作映画集10+10 (1)東京物語+落第はしたけれど』(2010・小学館)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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