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東大寺文書【とうだいじもんじょ】

世界大百科事典 第2版

とうだいじもんじょ【東大寺文書】
奈良市東大寺に所蔵されている古文書群。古代から中世末にいたる約9000点の古文書があり,国の重要文化財に指定されている。かつては東南院,尊勝院の2院家をはじめ,大勧進職の流れをひく竜松院,執行の流れをひく薬師院などの子院・塔頭(たつちゆう)に別々に伝存していた文書も,現在は大半が東大寺図書館に保管されている。もっとも,明治時代,廃仏毀釈の影響などのため,その文書の一部が寺外に流出したほか,東南院文書が皇室に献納され,正倉院に保管されるようになるなど,現在寺外に存在する東大寺文書の数も少なくなく,内閣文庫,東大,京大根津美術館などにかなりの数の文書が収められている。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

東大寺文書
とうだいじもんじょ

奈良東大寺に所蔵されている古文書群。古代から中世末に至る約9000点の文書は国重要文化財に指定されている。かつて東南院(とうなんいん)・尊勝(そんしょう)院の2院家(いんげ)をはじめ、大勧進職(だいかんじんしき)の流れを引く龍松(りゅうしょう)院、執行(しぎょう)の流れを引く薬師(やくし)院などの子院・塔頭(たっちゅう)に別々に伝存していた文書も、現在は大半が東大寺図書館に保管されている。しかし、明治時代に廃仏棄釈の影響などでかなりの文書が寺外に流出し、国立公文書館、東京大学、京都大学などの所有に帰したものもあり、広義にはこれらも東大寺文書とよぶべきであろう。

 文書群の特徴は、数度の火災や戦乱を越えて奈良時代以来の文書が数多く残されていることで、内容的には、黒田荘(しょう)、大井荘をはじめ寺領荘園の経営をめぐっての文書、近世まで寺の主要財源だった周防国衙(すおうこくが)領関係文書、瀬戸内海交通の史料である兵庫関(ひょうごのせき)関係文書や末寺の太宰府観世音寺(だざいふかんぜおんじ)文書などが主要なものである。なお、東京大学史料編纂(へんさん)所から『大日本古文書』の一つとして『東大寺文書』が出版継続中のほか、奈良国立文化財研究所(現、奈良文化財研究所)から『東大寺文書目録』(全6冊)が刊行されている。

[千々和到]

『奈良国立文化財研究所『東大寺文書目録』全6巻(1979~84・同朋社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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