●東山千栄子【ひがしやまちえこ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
東山千栄子
ひがしやまちえこ
[没]1980.5.8. 静岡
女優。本名河野せん。学習院女学部卒業。 1909年貿易商河野通久郎に嫁し,渡欧。モスクワに8年間滞在。 25年2月,35歳で女優を志し築地小劇場の研究生となる。翻訳劇に多く出演,特に『桜の園』のラネーフスカヤ夫人は一生の当り役となり,この役で 52年芸術選奨文部大臣賞を受賞した。 1929年築地小劇場の解散後は,劇団築地小劇場,新東京などを経て,44年2月9人の同人とともに俳優座を創立,映画出演も多い。 66年文化功労者。著書に『新劇俳優』 (1958) がある。
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デジタル大辞泉
ひがしやま‐ちえこ【東山千栄子】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
東山千栄子 ひがしやま-ちえこ
明治23年9月30日生まれ。大正14年築地小劇場にはいる。昭和19年俳優座の創立に参加。当たり役に「桜の園」のラネーフスカヤ夫人など。「東京物語」など映画にも数おおく出演。33年日本新劇俳優協会会長。41年文化功労者。昭和55年5月8日死去。89歳。千葉県出身。学習院女学部卒。本名は河野せん。旧姓は渡辺。著作に「新劇女優」。
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世界大百科事典 第2版
ひがしやまちえこ【東山千栄子】
新劇女優。本名河野せん。千葉県生れ。実業家と結婚して8年間モスクワに生活,モスクワ芸術座の舞台にふれて演劇に目を開かれたという。帰国後の1925年(大正14)築地小劇場に参加,容姿をいかしてとくに翻訳劇の貴婦人を当り役とした。小劇場解散後は,劇団築地小劇場などに属し,44年に結成された俳優座では精神的支柱といわれた。《桜の園》のラネーフスカヤ夫人,《女の平和》の女主人公が代表的傑作である。映画出演も多数。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
東山千栄子
ひがしやまちえこ
(1890―1980)
女優。本名河野(こうの)せん。旧姓渡辺。千葉県生まれ。学習院女学部卒業(1907)後、貿易商河野通久郎(とおくろう)に嫁し、モスクワに滞在(1909~17)、初めて見たモスクワ芸術座の舞台『桜の園』に感動した。1925年(大正14)34歳で築地(つきじ)小劇場の研究生となり、同年3月の『皇帝ジョーンズ』の貴婦人役が初舞台であった。劇団築地小劇場、劇団新東京を経て、44年(昭和19)俳優座創立同人。生涯の当り役といわれた『桜の園』のラネーフスカヤ夫人は、築地小劇場での初役(1927)以来、63年(昭和38)の俳優座公演まで300回に及んだ。西洋の近代古典劇のほか、日本の老婦人役でも資質を発揮。映画にも早くから出演し、とくに木下恵介、小津安二郎(おづやすじろう)監督作品に気品と貫禄(かんろく)のある演技をみせた。66年、女優として最初の文化功労者に選ばれる。自伝『新劇女優』(1958)がある。
[祖父江昭二]
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精選版 日本国語大辞典
ひがしやま‐ちえこ【東山千栄子】
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