●東海道五十三次【とうかいどうごじゅうさんつぎ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
東海道五十三次
とうかいどうごじゅうさんつぎ
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デジタル大辞泉
とうかいどう‐ごじゅうさんつぎ〔トウカイダウゴジフサンつぎ〕【東海道五十三次】
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とっさの日本語便利帳
東海道五十三次
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世界大百科事典 第2版
とうかいどうごじゅうさんつぎ【東海道五十三次】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
東海道五十三次
とうかいどうごじゅうさんつぎ
江戸―京都間の宿駅を描いた絵画作品で、浮世絵にその例がきわめて多く、その歴史も古い。現在確認されるものとしては、江戸初期の寛永(かんえい)年間(1624~1644)ごろに初期肉筆浮世絵としてたびたび描かれたのがもっとも古い例とされる。中期になると、1690年(元禄3)刊行の菱川師宣(ひしかわもろのぶ)『東海道分間絵図』5帖(じょう)があり、街道の宿場や名所などが詳細に描かれた鳥瞰(ちょうかん)図で、外題が示すように実際に旅行のおりに使用されたものとみられる。江戸も後半期に入ると、東海道の往来は一段と盛んとなり、各地の名所図会が刊行された。1797年(寛政9)には『東海道名所図会』も版行され、一般庶民間での旅への関心の高まりとともに、浮世絵にも数多くの東海道のシリーズが出版されるようになった。この時期、もっとも早く東海道に注目して作品を発表したのは葛飾北斎(かつしかほくさい)で、享和(きょうわ)年間(1801~1804)から文化(ぶんか)年間(1804~1818)初期にかけて6種ものシリーズで各宿場の往来や旅人の風俗などを描いた。北斎には、ほかに1818年(文政1)に大々判(おおおおばん)の『東海道名所一覧』という鳥瞰図もある。
北斎ののち、東海道の絵師としてもっともよく知られるのは歌川広重(ひろしげ)で、彼もまた生涯に約40種のシリーズを描いた。出世作となったのは保永(ほうえい)堂と僊鶴(せんかく)堂によって出版された『東海道五拾三次』全55枚(1834~1835刊。俗に保永堂版とよばれる)で、1832年(天保3)幕府の八朔御馬献上(はっさくおうまけんじょう)の行列に加わり、京に上ったおりの実際のスケッチを基に作画したと伝えられる。広重の特色は、『東海道五十三次之内』(行書東海道)、『東海道』(隷書(れいしょ)東海道)などを含めて、従来の絵師とは異なり、各街道の景観に主眼が置かれていることであろう。
その大流行により、以降、東海道は幕末から明治にかけて多くの絵師によってさまざまな角度から描かれ、浮世絵における重要な題材の一つとなり、浮世絵に風景画のジャンルを完成させることとなった。東海道を描いた多くの絵師のなかで特色あるシリーズを残した絵師としては、渓斎英泉(けいさいえいせん)、2世広重、3世歌川豊国(とよくに)、歌川国芳(くによし)、歌川芳虎(よしとら)、豊原国周(とよはらくにちか)などがあげられ、こうした旺盛(おうせい)な制作は明治初年ごろまで続いている。
[永田生慈]
『歌川広重絵、吉田漱解説『浮世絵大系14 東海道五拾三次』(1975・集英社)』
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東海道五十三次
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とうかいどう‐ごじゅうさんつぎ ‥ダウゴジフサンつぎ【東海道五十三次】
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旺文社日本史事典 三訂版
東海道五十三次
とうかいどうごじゅうさんつぎ
1832年完成。東海道の街道筋の風景・風俗を55枚の連作で描いたもの。風景画に新生面を開いた傑作。
②江戸時代,江戸品川から東海道をへて近江大津に至る53の宿場。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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