●東遊【あずまあそび】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
東遊
あずまあそび
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世界大百科事典 第2版
あずまあそび【東遊】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
東遊
あずまあそび
古代歌舞。東舞(あずままい)ともいい、もと東国地方の歌舞であったものが、のちに朝廷の大儀に取り入れられ、舞楽化するに至った。駿河(するが)国(静岡県)有度(うど)浜に天人が降りて舞ったのがその起源だという伝説がある。861年(貞観3)東大寺大仏供養のおりの記録に「東舞」とみえるのを初めとして、すでにこの貞観(じょうがん)のころには春日(かすが)祭、大原野祭で行われており、以後賀茂(かも)および石清水(いわしみず)臨時祭、平野祭、賀茂祭、祇園(ぎおん)の臨時祭などでも漸次行われるようになった。宮廷では一時期とだえていたが、江戸時代に再興、訂正された。
現行の東遊の舞人は、6人ないし4人。舞人装束は青摺(あおずり)の袍(ほう)に表袴(うえのはかま)をつけ太刀を帯びる。頭には巻纓(けんえい)の冠に緌(おいかけ)をつけ、冠に季節の挿頭(かざし)の花を飾る。歌方は拍子、付歌(つけうた)、高麗(こま)笛、篳篥(ひちりき)、和琴(わごん)、それに琴持(こともち)。舞は駿河歌と求子(もとめご)歌につく。現在、東遊は宮内庁楽師により春秋の皇霊祭、神武(じんむ)天皇祭や埼玉県さいたま市大宮区の氷川(ひかわ)神社の例祭などに奏されるほか、賀茂神社、春日若宮、日光東照宮、金刀比羅(ことひら)宮の祭礼にも行われている。
[高山 茂]
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精選版 日本国語大辞典
あずま‐あそび あづま‥【東遊】

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とう‐ゆう ‥イウ【東遊】
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旺文社日本史事典 三訂版
東遊
あずまあそび
東舞 (あずままい) も同系とされる。延喜(901〜923)ころにその方式が勅定された。歌は,一歌・二歌・駿河歌・求子 (もとめご) 歌・片下 (かたおろし) (大比礼 (おおびれ) 歌)の5曲よりなるが,舞がつく3・4曲が中心である。中世には一時廃絶したが,江戸時代に復興された。
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