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松尾大社【まつのおたいしゃ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

松尾大社
まつのおたいしゃ
京都市西京区嵐山宮町に鎮座する元官幣大社。祭神はオオヤマクイノカミ,ナカツシマヒメノミコト。もと松尾山に祀ってあったものを,太宝1 (701) 年に秦氏により現在地に社殿が造られたと伝える。平安遷都以後は賀茂別雷神社とともに,新京鎮護社となった。また酒造の神として広く信仰されている。例祭4月2日。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

まつのお‐たいしゃ〔まつのを‐〕【松尾大社】
京都市西京区にある神社。旧官幣大社。祭神は大山咋神(くいのかみ)・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。大宝元年(701)秦都理(はたのとり)の創建といわれ、平安京守護の神社。酒造の神として信仰される。

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デジタル大辞泉プラス

松尾(まつのお)大社
京都府京都市西京区にある神社。祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)(中津島姫命の別称)。延喜式内社本殿は国の重要文化財昭和庭園「松風苑」も有名。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

まつのおたいしゃ【松尾大社】
京都市西京区に鎮座。旧官幣大社。祭神は大山咋(おおやまくい)神と市杵島姫(いちきしまひめ)命。大山咋神は近江比叡山山城松尾山に鎮座しいずれも鳴鏑(なりかぶら)の神といわれ,山城では上古,松尾分土山大杉谷にまつられていた。市杵島姫命は宗像(むなかた)の神で701年(大宝1)秦忌寸都理(はたのいみきとり)が請し,以後その子孫両神をまつることになり,平安京遷都以後は賀茂社とならび帝都の守護神とあがめられた。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

松尾大社
まつのおたいしゃ

京都市西京区嵐山(あらしやま)宮町に鎮座。祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)、中津島姫命(なかつしまひめのみこと)(市杵島(いちきしま)姫命)の二柱を祀(まつ)る。大山咋神は『古事記』に「葛野(かどの)の松尾に坐(いま)す鳴鏑(なりかぶら)に成りませる神」とある。本社の創祀(そうし)は文武(もんむ)天皇701年(大宝1)に秦忌寸都理(はたのいみきとり)が社殿を初めて造営したというが、秦氏以前からこの地に奉斎神があったようである。秦氏は養蚕や機織(はたおり)の技術に優れ、山城(やましろ)(京都府)地域の開発に貢献した氏族である。『延喜式(えんぎしき)』の名神(みょうじん)大社で、臨時祭の祈雨の奉幣にあずかり、二十二社奉幣の上七社に加えられている。一条(いちじょう)天皇以後、行幸啓も多く、866年(貞観8)には正一位に累進し、賀茂が東の厳神(げんしん)というのに対して、松尾は西の猛霊(もうれい)とよばれて尊崇された。貞観(じょうがん)年間(859~877)から始まったといわれる松尾祭(まつおさい)には、山城国司、葛野郡司らも参候した。江戸時代には、累代の徳川将軍家から九百余石の朱印を安堵(あんど)され、社運が隆盛となった。1871年(明治4)官幣大社に列した。本社は酒造の神としての信仰が厚く11月上卯(かみのう)日には醸造の平安を祈る上卯祭、4月中酉(なかのとり)日にはその完了を感謝する中酉祭が行われる。社の背後の雷峰(いかずちみね)、松尾山を含む約12万坪(3960アール)が境内で、その全域が風致地区に指定されている。現今の例祭は4月2日で、4月20日以後の第2日曜には神輿(みこし)の出御祭、そののち21日目に還御祭がある。松尾七社とよばれる大宮社、四大神社、衣手(ころもで)社、三宮(さんのみや)社、宗像(むなかた)社、櫟谷(いちだに)社、月読(つきよみ)社の各社の神輿(月読社は唐櫃(からびつ))の還御には葵(あおい)の蔓(つる)で飾るところから葵祭ともよばれている。

 本殿(国重要文化財)は正面三間、側面四間の身舎と、さらに正面三間の向拝よりなる両流(りょうながれ)造で、1397年(応永4)造営、1550年(天文19)の再建と伝えられている。宝物の男神坐像(ざぞう)二体、女神坐像一体は、いずれも平安時代の作で、国重要文化財に指定されている。重森三玲(しげもりみれい)作(1975)の昭和の新庭園「松風苑(しょうふうえん)」は有名である。

[加藤隆久]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

まつのお‐たいしゃ まつのを‥【松尾大社】
京都市西京区嵐山宮町にある神社。旧官幣大社。祭神は大山咋(おおやまくい)神、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。上代、松尾山にまつられ、大宝元年(七〇一)秦忌寸都理(はたのいみきとり)がふもとの現在地に社殿を建てて移し、同氏の氏神にしたと伝えられる。平安京の鎮護の神とされ、東の厳神といわれた賀茂社に対し西の猛霊と称される。昭和二五年(一九五〇)松尾神社を現社名に改めた。酒造の神とされる。

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